◆◆◆ 447 ★ 面接 ◆◆◆

2005.8.3

いよいよ面接の日となり、履歴書や、イラストなどを数点印刷して、会社に向かう。

駅から10分と書いてあったが20分はかかった。

ここに毎日通うというのは、アタシにはムリだろう。

週三位でなんとかならないかなあ。

みたいなムード。

「パートアルバイト、勤務週五程度を募集」だからね。

交渉の余地があるのかと思ったわけよ。

予想通り、パチンコのポスターやのぼりを作る会社で、イラスト的には、作れないということもないし、最近ブレイク中の書なんかも取り入れると、結構作れそうだった。

問題は、労働時間である。

「死ぬほど残業がありますが、お願いできるんですか?」

はぁ?

パート・アルバイトというのは、決まった時間勤めるというのが筋で、残業がないから、給料が安いのである。

担当者の人が欲張り過ぎているんだよなあ。

しかも、週五程度は、週五以上の書き間違いだろう。

日本語表現というのは奥深い。

とりあえず、2ヶ月ぐらいバイトさせていただいて、実績できたら、外注って感じで請け負えないっすかね?

と聞いてみたが、外注はしないのだそうだ。

まあ、それは仕方ないのだが、

「全てをお任せしますんで、納期間際の変更などがあれば、深夜でも呼び出して、訂正してもらわないとならないのですが?」

はぁ?

時給900円のバイトで、しかも、フォトショップやイラストレーターを使う特殊能力を要する仕事なのに、深夜呼び出されるのはゴメンだよなあ。

しかも、何もかにもに責任を持てということらしい。

ということで、お断りすることに。

そんなに忙しい会社こそ、外に出せるカンタンなポスターなんかを外注して、打ち合わせの要る仕事なんかを社員でシェアすれば、効率はぐっと上がるし、締め切り間際に呼ばれるということもなくなるのになあ。

まあいいか。

田中三郎さんの展覧会が行われている

珈琲の店 ダン。

それにしても立派な会社で、人も沢山働いていた。

儲かっている産業というのは、そういうモノである。

いい勉強になった。

それにしても、あの、エンジにゴールド縁、それにパープルや黄緑という配色には気絶しそうになるよなあ。

お客様の好みなんだろうぜ。

パチンコ店というのは、あちこちにベタベタ貼ってあるから、フツーの色柄だと目立たないんだろうなあ。

それにしてもなあ。

まあ、いざとなったら、何でもやる気持ちになれば、仕事は見つかるだろうと思う。

求職している業種を見れば、生きる道がおのずと見つかってくる。

イラストレーターなど募集している会社は一つも無い現実がある。

求められているのはグラフィックデザイナーしかいない。

絵など描けなくても、ポスターやチラシを、タダの素材で作る能力の方が求められているということである。

絵がなくても、ポスターは完成するからだ。

逆に、絵も描ければ、その人は採用時にポイントアップということになり、評判がよければ、どんどんと良い仕事が回ってくるという構図になる。

 

レトロな店内も、千住というムードでムンムン。

なるほどねえ。イラストレーターと名乗っていては、仕事が来ないということかぁ。

「グラフィックデザイナー」これだよねーっ。

これからは、「画家・グラフィックデザイナー・エッセイスト」

という肩書きにしよう。

フリーって楽だよねー。

俳句の成果あって、コピーも作れるんだけどね。

「パチ道一筋、残念っ」

みたいなね。汗。(オジャラよ。落としてどーする?)

職探しというのもしてみるもんだねえ。

世の中のニーズというのが見えてくる。

パソコンでイラスト描いている人たちは、グラフィックデザインまですぐに入れると思う。

ポスターやチラシを作る能力だけが、安定して収益を得られるという構図である。

その中に、自分の絵を入れるというのは、全く問題ない。

逆に、絵しか描けないと、よっぽど個性がないと仕事など来ないのである。

が、絵が描けて、グラフィックも作れると、採用者の心は即決する。

誰だって、センスのいいデザインを作って欲しいのだ。

しかも低予算。

自分で作れないから人を雇う。

優先順位は、優れたデザイン+お客様に解り易い表現。

その後に絵が来るということになる。

ほほぉ。

「グラフィックデザイン全般、イラスト、コピー、DTP」などとしておくかね。

名刺名刺。

画家が落ちてるんだけどね。たはは。

世の中に必要とされていない能力ということのようである。