◆◆◆ 434 ★ 縄文vs弥生 ◆◆◆

2005.7.21

今日は、新宿方面の巡回をしようと思ったが、出遅れたので、上野の国立科学博物館の縄文vs弥生を見ることにする。

縄文vs弥生は、どちらかといえば人骨ばかりというムードで、国立博物館の方がヨカッタんじゃないかと思わないわけにはゆかない。

埴輪なら、明大アカデミーヒルズ地下の明大コレクションの方が充実している。しかも無料である。

そのあと、久しぶりに常設展も回ろうと、ウロウロとする。

おおっ、ここに来るのは小学生以来。

母に連れられて、弟と三人で良く来たものであった。

それにしたって、あまりの変容に気絶しそう。

最近のガキは、こういう博物館とか、ディズニーランドばかり回っているので、小さい頃から目が肥えている。

オススメとしては、常設展のみの巡回で、弁当でも持参し、上から下までのんびりと遊ぶのがイイと思う。屋上は小さいハーブガーデンになっていて、無意識のウチにハート石を探している自分がいた。汗。

そのあと、外苑前のハルさんの個展に流れる。

個展というか、絵本を出版する書店の壁面での個展である。

美しい色彩の絵が壁面からこぼれてくる。

どんな筋なのかは全く解らない。最初の頃と、絵が随分違うような印象で、それはそれで不思議な世界だった。

熱風書房は自費出版で大きくなった出版社の書店である。書店には絵本系の大量の書籍が並んでいる。

どの本にも作家さんの思いが詰まっている。

アタシには、自費出版のことは解らない。

お店のスタッフはヒマだったのか出てきて、何か話しかけてくる。

そんでもって、自費で絵本だと100万円以上は必要だと言われる。

100万円かぁ。

一体、どれくらい働けば100万円を稼げるというのだろうか?(年取っているから、金持っていると思われたのかもしれないけどね)

お店のおねーさんに、アタシのHPのurlを渡す。

今頃、電子本自前出版してみませんか?を読んで気絶しそうになっているに違いない。

出版関係の人ならば、間違いなく電子本のコーナーに進み、そのあと、電子本自前出版してみませんかを読むはずなのだ。

業界人の好奇心というのは、止めることができない。

夕方6時には、渋谷のブンカムラへ。

レオノールフィニをもう一度見るためである。

銅版画のお友達シマさんと、竜さんと3人で、フィニの世界を堪能。

やっぱり、フィリップスはつまらないというオチになる。

それは、情報の量が増えてきて、アートの深みに入ってゆくということなのかもしれない。

やっぱり、フィニの絵の方がイイ。

コクトーよりもイイ。

竜「女の人の顔がキレイ」

人物画は顔が命。

もう少し、失敗しないで安定して美人を描ける様に鍛錬を積まなければ。

そうして、彼女の美しい素描をウットリと眺めるのであった。

その後、渋谷のコトが解らない3人は、新橋に繰り出す。

久しぶりにキッチンミナトさんに足を運ぶ。

おおっ。ケイティ。久しぶり。

バリ時代に描いたケイティの肖像画である。

似てないんだけどさ。

ケイティの絵は、お店に溶け込んでいて、「もう、ずっと前からここにいます」という顔で、お客様を眺めている。

私の絵のよさというのを、解ってくれる人が、きっといると思う。

この頃は、絵が本当に下手で、何度も何度もフォルムを直しながら、やっと完成させた作品である。

今は、絵が上手くなってしまい、このように描けないだろうと思う。

やっぱり、人物画が描きたいよなあ。

頑張るぜ。