◆◆◆ 423 ★ 山本容子のコラム ◆◆◆

2005.7.14

スキャナーサイズで一部切れてます。

墨汁にガラスペン。

これはこれで、ある種イイ感じの書。

もう少し空間を作りたい。

何ヶ月か前、ヤマモトヨーコが、女性誌に今後のアート作成構想的な話を書いていた。

途中に、「版画を作っていて、今までのやりかただと作家がダメになってしまう」「今のアート界ではダメダ」と気ずいて、それとは違うやり方を考え出し、自力で知名度を上げた女である。

出版なんかも手がけ、テレビにも出て、広く人に知られて、もっとダイナミックに作品を売るようになったのだという。

つぐみがベストセラーになり、彼女も時の人に。

作品が、普通の人に解りやすかったからってこともあると思うけどね。

彼女の絵は、赤毛のアンのシリーズとか、自分の犬の絵なんかも沢山描いていて親しみやすい。

サイズも、大きすぎず、それなりに見栄えがするサイズ。(最近は、スゴク小さいのも販売しているみたい。)

初期の頃はもっとアートっぽかったけど、解りやすさ重視のシリーズなんかも手がけて、知名度便乗型で話題を集め、一気に銅版画の顔にまで登りつめる。テレビに出てるからね。

本もイッパイ出せる(書ける)しね。

でも、収集家筋の絵もある。あんまり表にでないけど、画廊なんかで売るのは、そういうやつでね、ネットなんかで見ると、その違いに驚かされるんだよね。

露出は、可愛らしさ・知名度便乗型でいって、なおかつ買う筋の層もシッカリとキープ。

驚くぜ。

それぐらい、幅広い作品を作る能力があるということである。

知名度便乗型なら、絵が上手ければ誰にだって作れるのだが、独自の世界、芸術的作品もあるってことなんだよね。

だから、あんなに知名度があげられたわけ。

しかもさ、パクリ企画といいながら、何百枚もの作品を作り結果を残しているワケだからね。

誰にでもできるという作品レベルではないということである。

だから、有名でい続けることができるのである。一時的に話題になったからって、人は新しい話題にすぐ飛びつくものだし、次に露出されなければ忘れられてしまうのである。

本かぁ。

おかげさまで、新刊発行、オメデトウ。

今年は、イラストレーション、素描、歳時記開くこともなくまた一年、続・自前出版してみませんか?と、随分出したなあ。まだ7月なのにな。

アタシの本は、全く収入に貢献してないけどねえ。

全部読んだ?投げ銭ヨロシクね。おほほほほ。

文を書くなんて、最近ではいくらでもできる。

面白さを問わなければ、書くということは、誰にだってできるのである。

文を書き続ける能力というのは、絵を描きつ続ける能力とは違う。

文の人も、絵の人と同じくらい(金的には)苦しい。

才能があっても、金がないと、世に出れないというのは間違っている。

しかし、その才能が文字表現なので、表に表れにくい。

絵ならさ、大きい絵とか、変わった造形とかね、そういうのでいくらでも話題になるチャンスがあるじゃない?

文の人は、ナオキ賞かアクタガワ賞しかない。

そんでもって、それも、仕組まれていたりしてね。本当に力があるのか、ゴーストなのかもわからない。(嫌、ドラマの話よ。ドラマ。でも、ドラマになるんだからさ、実際そういうコトもあるかもしれないじゃない。実態としてさ。)

若い女の子が受賞すると、本が売れたりしてね。たはは。

今日は、茶道を長年愛好している方が、茶室には書をかけるという話を聞いて、久しぶりに文字も書いてみる。

おおっ。

さすがに、インク(墨汁)の使い方がよくなってきて面白い作品になりつつある。

本当は、もう少し文字の世界から離れたいんだけどね。

てぬぐい屋の女将ものれんも将来作りたいと言っていたので、書の文字を切り取って、切り絵も作ってみようと思う。

デザインとアートというのは、なんとなく背中合わせ。

何が違うのかは、イマイチ解らないのだが、やっぱ違うところがあるんだよね。

この書は、水彩紙に書かれているので、ある意味書とは呼ばないのかもしれないなあ。

どーなんだろう。

先日、書の専門店で求めた、乾燥したら、ゼッタイに溶けない墨汁というのを利用。

100円ショップのはさ、乾いた後、加筆すると、溶けてきちゃうんだよね。

外人さんには売れる気がしてきた。汗。

今度の世界堂は、このモチーフにしようと思っているので、何枚か作成。

今日は、個展最後の週。

やっぱ、7月は暑いからなあ。

来年は時期を少し変更しよう。

3月と10月かなあ。

3月は何かと物入りだからなあ。

どーっすかね?

ゴールデンウイークっていうのは、画廊さんも休んでるところ多いからねえ。

やっぱ、ヒマなんだろうね。

2-8月は何も売れない時期らしいし。

6月にするかなあ。6月と10月。

まあこんな感じかなあ。

でも、12月は結構人が来てくれたんだよねえ。

6月と11月みたいな感じかなあ。

額縁屋のオヤジに、ミツコシで絵が一番売れる時期を聞いてみよう。

はぁ。