しゃぼんだま　あおいそら　
（ブログ　ｂｙ　芸術家　おじゃら　りんご）

◆　5311　★救済劇　◆

2021.6.2.

悲願のモンドリアン展。

損保ジャパンビルに行くのは、推定7-8年ぶりと思う。

リニューアル工事してから行ってないからね。

新宿は遠くて嫌いなんだよ。

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少し早くついたので、エントランスのガラス張りの場所で座って待つ。

そうすると、足長蜂より少し小さい蜂が、ガラスの部屋の中に閉じ込められて、何度も何度も外に出ようと、出口を探している。

出入口は一か所で、もっと暗くて奥まった場所にあるので、蜂は、そこには全くたどりつけないで、明るいガラス面を一生懸命に点検し、出口を探し続けるのである。

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行き詰っている自分のようだなと思いながら、諦めないで出口を探す様子は、本当に感動的だった。

二十分ぐらい観察していると、蜂は、手に届く場所で休息していたため、私は、帽子の中にその蜂をそっと捕獲して、静かに外に出してあげた。

帽子を開くと、蜂は、正気に帰り、ブーンと空に帰っていった。

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生きていると、不慮のトラブルに巻き込まれてしまうことがある。

全ての虫を助けることはできないけれども、小さな命を助けてあげることができた。

美術館の虫というのは、実は、監視員は捕獲し、封筒に入れ、保管・レポートしなければならない義務があるため、その方たちは、きっと、意思とは別に、(捕獲するという使命のため)助けたりはしなかったと類推できる。

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私が助けるしか無かった。

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こんな出来事でさえ「無駄に殺生しない」という、仏教の教えに通じる話で、【教え】というのは、貴いものだと思うのである。

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