しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4617 ★ 茶道との出会い ◆◆◆

2020.9.26.

私の茶道との出会いというのは、非常にユニークだろうと思う。

ギャラリーをスタートしたときに、茶箪笥を頂く。

ギャラリーにはそぐわない、超和式の茶箪笥であるが、仕方がない。

それから、別な人に、茶道具を一式頂く。

私は、頂いた茶箪笥に、茶道具を入れてみた。

今度は、別な人が、お抹茶を送ってくれる。

それで、お茶を点てるようになったのだ。笑。

作法などはない。

とりあえず、お抹茶を点てられるように、泡立てだけは、you tubeなんかで映像を見たり、テレビの茶道の番組を見たりして独学でマスターした。

茶道というのは、実は、精神的な部分が多くを閉める。

映画には、そういう、精神を感じる部分や、哲学的な所は感じられなかったけど、それは、現代にはモチーフとしての茶道、お稽古としての茶道という間口しか無いから、仕方がないのかもしれない。

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私に、茶道の本質的なモノを気づかせてくれたのは、「へいげもの」というアニメ番組である。

戦国武将の古田織部が主人公で、彼を取り巻く戦乱、千利休から茶道を習う、織田信長、豊臣秀吉に仕える。

などの種々な出来事がつづられた日記である。

中でも茶道具や、茶人の人間関係。

戦乱の世の中での茶道の存在意義や、褒美としての茶道具の付加価値。

そういう歴史的背景が一気に学べたことは有意義だった。

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茶道を確立したのは、千利休と言われている。その前から、茶道らしき話は無かったわけではないらしい。

キーとなるのは、織田信長。

千利休とタッグを組んで茶道を流行らせる。

手柄を立てた武将しか茶室は持てなかった。

まず、ここが、第一の付加価値である。

茶道は、特別なステータスと位置付けて、戦乱の財政難に利用したのである。

たとえば、褒美は、3種類あって、

領土・金貨・茶道具。

手柄を立てた武将は、どれかを選択できる。

領土は任されれば、それを支配するための金もかかる。

配る側には、金はそれほど手持ちがない。

そこで、輸入品の、安い李朝の欠けた茶碗だの、舶来の布だとか、窯変の茶碗なんかに目をつけて、これ見よがしに、見せびらかすのである。

信長様の、茶道具の与え方などは、流石、人を支配し、荒れた日本を統治しようという人間の力量を感じた。

そして、それらを欲しそうにする、武将茶人達の表情なんかも、奥深い。

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