しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4705 ★ 茶の教え ◆◆◆

2020.10.10.

お茶のお稽古に行けば、初日は、袱紗の畳み方をずっとやらされるらしい。

まあ、袱紗裁きができないと、次のステップに進めないからね。

先生は、これが出来ない人は、他のこともムリという理由から、入門を断る場合もあるみたい。

そうだよね。

どうして、こうするのかというのが、全く理解できない所作に対して、何の疑問も持たず取り組み、所作を習得してくれる人でないと、現代茶道を習い続ける事は難しい。

私は、いつも、これは、社会に出て、何の疑問も抱かずに、会社に入り、言われたことをして、嫌な思いもしながら、本意でないお金の為に、働き続けることに似ているなと思ったりする。

適用能力。

これだよね。

日本的適用能力を強化するのには、茶道はいいと思う。

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逆に、創造的な茶道というものを試されると、ステレオタイプの茶道しか学んでこなかった人は弱い。

そういうことになる。

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私は、ギャラリーでお抹茶を出していた時に、表千家のお茶の先生という人が訪ねてきたことがあった。

私は、先生に、下手くそながらお茶をお出ししたりして、少しお話をした。

私の茶道は我流ということもあり、茶室でお出しするものでもなかったが、楽しい時間となった。

先生は、「お茶とは、本来はこういう(自由な)物であるものなのよ」

と語られて帰って行かれた。

私も、そうだろうと感じていたので、先生の心の自由さや、本質的なものを知る知性が嬉しかった。

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貧乏茶人に、釜の柄まで求めてはいけない。

侘茶というのは、そもそも、茶碗一個、あとは、お茶を点てるための最低限の道具だけでヨイはずなのだ。

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精一杯のおもてなし。

という哲学が、

「精一杯高い器やお道具でのおもてなし」にすり替わってしまって久しい現状を憂うしかない。

   

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