◆◆◆ 383 ★ 油彩 ◆◆◆

2005.6.2

オークションで入札していた棚はやっと落札できて、代金を振り込む。

棚は到着した後、自分で組み立てなければならない。はぁ。

それでも、この棚があると、かなりスッキリとあれこれ収納できる予定。

このペースで絵が増え続けると、どちらにしたって、あとりえだけで展覧会をするというワケにもいかないだろう。

もう少し絵が安定してくるまで、描きこみを続けたいんだよネエ。外で展覧会をしても、まだ赤字になるのよ。

そうして、ギャラリーとか、美術の窓なんかに、7月の個展の情報を送ろうか、次回にしようか少し迷う。

まあいいか。

まだそれほどの作品でもないから、掲載されないだろうし。

自分が、作っている作品に苛立っているのでは、多くの方に来て頂いても仕方がないもんなあ。

来た人だって、ムカつくに違いないぜ。爆。

それでも、ネットで皆さん、HPをよく見てくださり、イイのがあったら、実物を見ようと思って、足を運んでくださる方もいる。

目をつけていたのに、先に売れてしまったというコトもあるみたい。たははは。

デキのいい作品は、まだ少ないから仕方がないんだよね。

しかも、展覧会中にどんどんと持たせてしまうので、作品が減ってゆくという奇妙な展覧会である。

一人でやっているからね、その方が楽なのよ。

あとで送るの大変なの。送料だってかかるしね。

作品は膨大で、展示してある作品が無くなるということも無い。

来た人は、テーブルに座らされ、黙々とファイルに収納された作品まで見なくてはならないのである。大変だぜ。

今日は、絵を描きながら、ゴアサさんの絵のことを思い出していた。

なんて自由で、伸び伸びとした絵なんだろう。

それでいて、独自の個性があって、絵の中にどんどんと引き込まれてしまう。

あの、ウサギが背景に消え入るようなマチエールは、どうやって作ったんだろう。

そうして、自分では納得のいっていない作品を仕立て直す。

人物の絵は、それだけで、もうアタシの絵と解るぐらいまでになっているのだが、まだ納得がいっていない。

何が足りないんだろうと考えながら、フォルムをもっと単調化させてゆく。

イロイロと描き込んでいたモチーフを削除して、絵を整える。

そうして、また何日か乾燥させて、もう一度、その絵を仕立て直す。

毎日がその繰り返しなのである。

てぬぐいは、4案採用に決まり、請求書を作る。

この他調整中が2件、ボツは3案あった。

同じモチーフを、何パターンかに展開しているので、ボツになるのは承知の上である。

てぬぐい大に、パターンを展開してゆく作業は、たとえば、他の柄であっても、慣れてくると、ノウミソの中で、作品を組み立てられるようになってくる。

そのイメージは、実際の布になったときにどうなるのかを確認する作業を繰り返しているのである。

型染めのデザインが作れるようになると、ユカタ、ワンピースやバッグ、水着、雑貨なんかのテキスタイルの柄、包装紙なんかにも応用が可能になるのである。

出版系も不況で、繊維系も不況なんだけどさ。それでも、何もできないより、できた方がイイに決まっている。

パターンを平面に展開できるデザイナーはあんまり多くないのよ。いやまあ、いるけどね、ホントにデザインできる人は僅かで、その実力があるとビルが建つ。それがデザインの世界なのである。

自分で仕事を増やせれば、アルバイトに出なくて済むからね。

ウチのオットには、もう何度も、バイトで金を稼いでくれと言われているんだよね。たはは。

もうちょっと、バイト(絵画制作以外の仕事っす。ギャラ安いんで、総じてバイトと呼ばれている。汗)を増やしたいんだよネエ。

スティナのイラストをいくつかダウンロードする。

やっぱ、美しい洗練されたラインというのは、プロという感じ。

彼女は、路上で大きい絵を大量に描いて名を高めたのだそうだ。

なるほどねえ。

賞も大量に取っている。

そうだろう。

だれだって、あの絵を使いたい。

スーっと伸びてゆく線と、カラーインクか水彩絵の具などで描かれた、洗練された色使い、空間の取り方、独自の手書き文字。

そういうものすべてが組み合わさって、「おしゃれー」という世界になっている。

すげー。

この位描けないと、金は取れないというのは理解できる。日本のアーティストというのは、全くレベルが低いと言っていた人がいたけど、そういうことなんだろうねえ。

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