◆◆◆ 374 ★ 天使、増殖中 ◆◆◆

2005.5.23

お気に入りのガラスペンのペン先が割れてしまい、気絶しそうになる。

でもまあ、それもイイ味なので、それはそれで使うことにする。

ペン先が割れないように、インク壷にスポンジでも敷こう。

そうして、物凄く有名なペン先職人さんの作ったガラスペンよりも、1000円の、安いペン先のほうが、ボテボテが所々に来て、絵に表情が出るなと思う。

天使は、同じような絵なんだけど、少しずつ変えている。

イロイロな天使を描いていて思うのだが、選ぶ人は、本当によく、絵を見てくれていると関心するのだ。

ネットにあったヤツとか言われても、大量なので、どれだか解らない。

画集に掲載した作品は、販売しないので、イマイチの作品群の中から選ばないとならないというのでは、お客様にも申し訳ない。

どうするのがヨイのか良く解らない。

とりあえず、絵は、どれも大差ないのだが、選ぶ方は、「顔がキリリとしているやつ」とか、「タッチがいつものと違うやつ」などといいながら、絵を選んでゆくのである。

であるからして、こちらとしては、なるべく、イロイロな表情の作品を作り、しかも、一言加えておいて、差をつけるというところだろうか?

女王の肖像を描いた後、アタシも、帽子をかぶった女を描いてみる。

おおっ。

昔、服のデザイン画を描こうとして、あまりにも人物描写が下手で、断念したことがあったよなあ。

クロッキーを続けているせいか、大分人体が描けるようになってきたから、もうそろそろ、大きい紙に、洋服のデザインとかもしてもイイかもなあ。

バンドをやっていたときには、よく、自分で作った服を着てたもんだよ。

円形のフレアースカートに、フリルをブリブリにつけたペチコートなんかを着てね。

ロックンローラーかい?みたいな乗りだったけど、あれはあれで楽しかったぜ。

出版界は不況で、イラストの仕事は取れそうにもないので、他の道で金を稼ぐ勉強もしないとなのよ。

絵はまだムリって感じ。

画集を出版されても、ギャラが物納とかいう話を聞くと、唖然とするよねえ。

ギャラが物納っていうのはさ、よーするに、ギャラが画集なわけよ。

出版すると、昔は原稿料というのがあったんだけど、最近は、それもないの。

印税(多くて10%)のみ。

それすら物納なわけよ。

画集は、そんなに作らないから、初版1000部、2000円で販売する画集を作ったとするじゃない、その10%だから、20万円分。

このギャラは、本として納品されるという構造なの。

聞かなきゃヨカッタぜ。

というように、現実は物凄く厳しい状態。

それでも、画集が書店に並べば、知名度を上げられて、展覧会なんかに人がきたり、知名度に応じて、お客様が作品を買ってくれたりするからねえ。

やらないよりは、やった方がイイと思うけどね。

でも、それでは生活はできないということなわけよ。

画家なのだから、作品を売って収益を得る。

でなければならない。

もしくは、商業デザイン(パソコンで、デザイン全体を構成)なんかが出来るようになって、どっかにアルバイトでも行きながら、生活費を稼いで、残った時間で、自分の作品作りをする。

まあ、それが、一番現実的な筋みたいだけどね。

広告代理店とか、印刷業などに入ると、拘束時間が物凄く長いので、結局自分の作品は作れなくなっちゃうんだよね。

アート業界は、大変だよなあ。

市場について、情報が増えるほど大変なんだと思わないわけには行かないぜ。

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