◆◆◆ 370 ★ 油彩 ◆◆◆

2005.5.20

新しい絵を描く。

色が激しすぎるよなあ。

もう少しトーンを落とした作品を作ろう。

心が乱れているのかなあ。

白いバラの絵は、いつも難しいと思わされる。

どこまでも潔く、白い花を描くのは、ホントウに大変なのだ。

ミギシも、いつも白いバラを描きたいと思っているのだがと、図録に書いていた。

こっちの絵はまあまあだった。バラのピンクにもう少し黄色を混ぜればヨカッタぜ。

大した違いがないのだが、上のは売れ残るし、左のは速攻で売れてしまう。

売れるか売れないかが理解できているのに、いつでも同じような、安定した作品が作れないというのは、試行錯誤もあるのだが、力が不足しているということである。

芹沢ケイスケの展覧会で、ビデオを見たのだが、その中で、彼は、イロイロな民具や工芸品を収集していて、「モノを作る→優れた作品を見る→またモノを作る」

というのを繰り返していたと語っていた。

ホントウにその通りであり、アタシも、ギャラのほとんどをつぎ込んで買っている、センセイ方の作品や、図録を眺めては、今度は、こんな方法を試してみようなどと考えているのである。

オジャラよ。その割には同じ絵だぜ。たはは。

かといって、同じ絵ばかり描いている自分に嫌気がさしてきたり、バラしか売れないのだから仕方がないと思ったりもする。

人物がもう少し上手く描けるようになると売れるに違いないのだが、まだ思うように描けていない。

p30号の大作ちゃん。彼女に名前をつけないとなあ。

もう少し輪郭線を強くしよう。

この絵だと、遠目で、何の絵だかよく解らない。

小さくなったときにでも、きちんとフォルムが出るように作ってあげなければならない。

全ての人は、遠くから絵に近づいてくるのである。

絵というのは遠くから見るものだし、大きい絵程、広い場所に飾られる。

そうして、「面と面との境を線で縁取る技法は、狩野派だ」という(テレビ番組の)話を思い出す。

オジャラは狩野派なの?汗。

モディリアーニの後継者には近づいている?(パクリではありません。キッパリ)

写真を見ながら、強い色が足りないのでブーツの色は紫にしようかとか、もしくは、パープルの背景をもっと強くしようか、髪の色をもっと強くしようかとか、イロイロなことを考える。

ネットで写真にして、クールに絵を眺める時間というのも、大切なのだと思わされる。

あとりえは狭くて、全体の感じがよく掴めないのだ。

できれば、こちらを区展に出そうかと思うのだが、バーバラの方が出来がいーんだよねぇ。

しかも、来週までに乾かないかもなあ。(→ゼッタイにムリ)

来年の区展かなあ。7月の個展には間に合いそう。

展示場所がないけどなあ。外だな。たはは。

上の絵の下絵となった作品。

そういえば昨日、画家の桐谷さんがあとりえを訪ねて下さった。

北千住に来る用事があって、その帰りに寄って下さったのである。

桐谷さんにお会いしたのは、二年も前の話になり、アタシは、あの頃は、まだ絵を描いていなかった。

出版系のギャラの話とか、(桐谷さんは、奥さんがイロイロとご出版されているので)印税の話なんかで盛り上がる。

そうして、アタシも、ささやかにイラストやてぬぐいのデザインのバイトなんかでも収益を得ている話をすると、「僅かでも、定期的に現金収入があれば、何日も暮らせますよ。どんな仕事でも引き受けるべきです」と言ってくださった。

桐谷さんも、脱サラして、絵を描いて生きることに決めて、あちこちスケッチをして歩いている方である。雇われ時代とは違うご苦労を沢山されているのだと思う。

今回は、大量の油彩画に囲まれたあとりえとなり、彼は、「こんなに大きなあとりえで絵を描いている画家はあまりいませんよ」

とつぶやいて帰って行った。

まだ、ほとんど絵を売っていないのに、全く贅沢な話であり、アタシは恵まれていると思うのだった。(→もとはといえば、自分で稼いだ金なんだけどさ。)

おじゃら画廊のHP

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.