◆◆◆ 359 ★ わら半紙へのドローイングの習作 ◆◆◆

2005.5.9

北斎模写に飽きると、好きな絵も描いている。

相変わらず同じような絵である。

スティナのような線は手に入れられない。

彼女は一体、どうやってあの線を手に入れたんだろうと思わずにはいられない。

ゼッタイにガラスペンを使っているのよ。

もうちょっと作品を見たいよなあ。

画集とかあるはずなんだよなあ。

やはり、筆ペンや、ボールペンで描くようには描けないでいる。

絵の濃淡を線だけで作りたい。

ガラスペンでは、点描は難しいということが理解できたからである。

点描だけボールペンを使うかなあ。

グレーの面ができると、ちょっと、ムードができるんだよねー。

そうして、女の絵に失敗すると、もう少し練習しようと思って、マンガの本を開く。

マンガというよりは、カット集のようなもので、虫や植物、風景に至るまで、あらゆるカットが収録されているのである。

模写というのは、退屈な作業のように思えるかもしれないが、自分が描き写すことにより、そのシルエットを完全に脳裏に記憶でき、いつでも引き出せるようになる。

左の線は、筆で描いたみたいだけど、やはりガラスペン。

わら半紙独特の、不安定な紙の目が、良い味になっている。

そうして、日本画の人は、本当に絵が上手いのだと改めて思い知るのである。

なんといっても、これを筆で描いているワケだもんねえ。

ガラスペンよりも難しいのよ。

北斎は、どんな絵もサラサラだったんだというのが、マンガを見ると解るのだ。

そうして、葉の丸身を出すのに、ペンをゆっくり動かそうとか、勢いをつけるのに、どのくらい力を入れればよいのかなどを体感しながら、練習は進められる。

こちらは、安いペンでの女の習作。

ヌードよりも、衣服を着た女は難しい。

安いペンは、意図しない場所にボタリが来て、絵が台無しになる。

このボタリを味方につけられれば、見た人を絵に引き込む力が増すということになる。

ボタリを想定して絵を描くということである。

良い紙にかくと、こんなにはボタらないので、絵にムードが出るのよね。

個展用ポスターの下絵。

あれだよなあ。リトで作るより、手で描いたほうが早いかもなあ。

地図だけコピーして貼り付けるかなあ。

手書きのポスターって、目立つんだよねーっ。

しかも、サラサラだし。

頂いたダンボールに、ペンキかなんかで描けば一ヶ月くらい持つだろうし。

竹久夢二が、レタリング(飾り文字)も作っていて、それが絵と調和しているというのを本で読む。

あの文字がまたレトロで、なんともいえないんだよねー。

スティナも、自分でロゴというか文字を書き入れていて、それは、フォントなどよりもずっと人目を惹くのである。

個展のポスターかぁ。もうそろそろ作らないとなあ。

前回のポスターは、地図が失敗しちゃって、あれでは来れない人続出だったし、今度は、駅貼り広告もだしたいんだよねーっ。

予算的にムリかなあ。

やっぱ、カマボコ屋さんと、八百屋さんの店頭配布チラシに期待だよなあ。

物凄いお客さんの数だもんなあ。

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