◆◆◆ 335 ★ 仏像の模写 ◆◆◆

2005.424?2

絵が小さくなりすぎたが、これは、仏像の模写。

サラサラ描けるようになってきた。

日ごろのヌードデッサンのクロッキーは、仏像を描くための下準備だったのだと思えてくる。

ヌードというのは、服を着ていないのでカンタンなのだ。

それが、仏像とか、飛天となると、イロイロと身にまとっていて、そういうのの表現が難しい。

別に模写などしたいわけでもないが、練習と考えれば悪くない。

これは、てぬぐいのための下絵の下絵で、今度は、この絵をもっと単調化して、フォルムを白と黒に分けてゆく作業をする。

そんで、最終的には、きり絵にするのである。

きり絵にする作業は別にしても、仏像というのは前から描いてみたかった。

浅草寺のハートストーンお持ち帰り

オットが発見。

オジャラは、一日一佛という、仏像を描くためのテキストを持っている。

推定10年位前に購入。

昔は絵が下手で、仏像を描くのを断念したのだが、日々のドローイングの成果が出てきて、今は、写真や、仏像を模写するテキストを見ながら、かなり描けるようになってきた。

エンピツとか使えば、もっとちゃんと描けるのかもしれないけど、ペンなんかでいきなり描くから、失敗する確率が高いんだよねーっ。

それでも、線の勢いみたいのを作るため、意地のペン描き。

ゆくゆくは、筆とか、筆ペンで、一気に線を作ってゆけるようになりたい。

昨日は、薬師寺の番組を見る。

すごいねー。

昔の建物の跡に、現代の技術で、当時の建物を再現したという番組で、凄まじい職人魂を感じた。

しかも、勧進(来た人に書を奉納させ、寄付ももらう)だけで50億円も集めたんだからねえ。

そんなに建立費用がかかるのにも問題あるんだけどさ。

無宗派のお寺の底力を見たという気持ち。

健康志向だからねー。薬師寺だからだよな。うん。

それでも、室生寺の塔が台風で壊れたときにも、すぐに寄付が集まったらしいから、そういう、古代の建物を守ろうという意識は、高いのだと理解できた。

イギリス人が、博物館級の美術品を大切にしようという市民運動に近いものを感じる。

日本の場合は、仏教美術なのか。納得。

アタシも、薬師寺に行ったときに、何かに書を書いた記憶があるよなあ。勧進だったのかもしれないぜ。確か、300円位払ったと思う。忘。

もう、ウロ覚えだけど、瓦かなんかだったと思う。そういった、自分が書いた思いが、建物の一部になり、1000年も残るのだと思うと、壮大だぜ。

唐招提寺展にしたって、ものすごい人の入りで、日本人は、仏教美術とか、国宝が大好きというのが解ってきた。

今更、西洋絵画でもないのだろう。

そうだよねぇ。そういう、遺伝子に組み込まれた美意識というのは、国民によって違うけどねそれぞれにあるものなんだろう。

河井寛治郎の番組を見る。

なんとも素晴らしい陶芸作品で、アタシは、心を打たれた。

解説者の方は、「作品に、人の心を引き込む力がある」と語られていた。

そうそう。アタシが言いたかったのは、これよぉ。

作品の持つ力というのは、人の心を引き込む力ということである。

本モノのアートには、物凄い力が秘められているのである。

それは、作品を見れば解る。

たとえば、稚拙な作品であっても、画力がある人というのはいるのである。今は、技術が不足しているだけなのだ。

お友達のアンドレアは、美しい色彩を持っていて、絵は物凄く下手なのだが、パッションを感じる作品をいくつも作っていて、見たときに、この人は才能があると感じた。

アタシは、アートの収集もしているけど、買う絵は、(物凄く低価格ということも多いので、稚拙な場合もあるけど)それなりに、一生懸命さが伝わってくる絵とか、作家さんの思いというのが表現されている作品を買うことが多い。

そういう、「一生懸命の作品」というのを身近に置いておくと、私も頑張ろうという気持ちになる。

作品に、そういう力があるということだ。

自分の作品が、そういう作品になっているのかというのとは違う。

油彩の場合、まだ、完成度にばらつきがあるので、やっぱり、外の画廊なんかでは、まだ展覧会はできないと思ったりもする。

水彩画やペン画は、結構イイ感じだが、展示すると、油彩と比較して、見栄えが物凄く落ちてしまう。

描いている点数も、少ないので、結局箱にゴチャッと入れて欲しい人に買ってもらうという方法が取られている。

今は、奈良のお寺や仏像の小さいパーツのスケッチなんかが大量にできて来てるが、あれはどーすれば良いのだろうか。

テレビを見ながらも、大量にスケッチしているアタシ。あ゛ーっ。あれも一枚に入れていいんだろうか?

数えることを考えると気が重いんだよね。

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