◆◆◆ 317 ★ 追加投資 ◆◆◆

2005.3.18

文房堂のアートスクール(銅版画のお教室)に行く。

アートスクールのメンバーは、画材が2割引で買えるので、画材のほとんどは、お教室のついでに、こちらで買うことが多い。

お教室の後、みんなでお茶をするのだが、そのときに、ステンシルの転写が上手くできないという話を、木版画家のHさんにする。

そうすると、年賀状をステンシルで作っていた彼女は、細かいテクを教えてくれる。

●ハケが一番。

ハケは、木版用のハケではなく、ステンシル用のハケを使うべし。

ステンシル用のハケは、木版のハケよりも、毛が柔らかく、柿渋の型を痛めないのだそうだ。

アタシの場合、プラ型だから、あんま関係ないんだけどね。

それから、絵の具は、水彩絵の具を使うべし。

理由は、手入れがカンタンで、色を変えたりする時にも、ちょっと洗えばすむからだそうだ。

ちっ、アクリル絵の具、買っちゃったよ。

ということで、再投資。

日本画の願彩と、ハケが3本のセットになった安売り品が出ていたので、とりあえずこれを一個買い、よく使いそうな色と、大きいハケ(木版用しか無かった)を買い足す。

あとは、テープで止めろとか、水は、タオルに含ませて、ほんの少し、筆が湿る程度つけ、絵の具をゆるくしないようになどと言われたのでご教授の通りに作る。

おおっ。美しい。

こちらは、アクリル絵の具で作った版だけど、どうも、絵の具がはみ出て、ボヤっとしてしまうのよ。

道具というので、結果が全く変わってくるってことだよねー。

あ゛ーっ。

ここまでくるのに一体、いくら金を使ったことか。

デザインの道は遠い。

アタシは、この仕上がり具合を、京都の型染め体験で体験していたので、アクリル絵の具の転写が、どうしても納得できなかったのよ。

杯の下絵は、もう送ってしまったが、自分用の控えを、この方法で作っておこうみたいな。

それから、正倉院の図録を見て、ガラスの魚のペンダントを型にする。

型は、4種類作り、ビミョーに大きさが違っているのだが、パっとみた感じはそれには気づかないのよ。

この魚を、ボーダーに展開しようと思っているのだけど、なんだか、それでは作品が単調に思えてきて、渦巻きも入れることにする。

型師さんゴメンなさい。

一箇所、色を変えて波目の模様を作り、あとは、渦巻きに向かって魚が泳いでいるような作品になると思う。

基本的には、一版二色で、地色多目の作品にしたい。

それが、製作費が一番安い上に、見栄えがするし、更に、白地の品よりも、お客様に好まれるからである。

そうすると、色65-75%、白は残35-25%程度の比率の作品ということになる。

そんなこんなで、渦巻きを、小さい紙で展開してみる。

ここに、魚を点々と泳がせてゆくのである。

渦に巻き込まれ、また、出てくる魚の行列みたいな感じである。

魚の大きさは、1個7センチ前後。

基本的には、実物大程度を目標にする。

どんな水の中を泳がせるのか、何枚も、案を作って、それなりにイマイチな部分を練り直して、次の下絵を作る。

スケッチブックなんかに描いておくと、後で売れるらしい。

コシノヒロコさんも、デザイン画は、基本的には、雑誌の隙間なんかに、チョロチョロと描くことが多いのだが、本格的に描くときには、(何百万円とかで売れるので)イイ紙に、真剣に描く。

と話されていた。

あの人も、前衛系だよなあ。

服のことを、服だと思ってないもんなあ。

そうして、相変わらず、黄ばんだ紙に描いているアタシ。

これも1にカウントして、点数を稼ぐべきなのか?

そうしよう。(爆)

大量に出来た、この渦巻きは、もう少し構想を固めたい。

そうして、裏にも表にも渦巻きが描いてあって、下絵の下絵だよなあと、つくづく思うのであった。

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