◆◆◆ 314 ★ てぬぐい ◆◆◆

2005.3.14

てぬぐいのデザインは、これで完成にしようと思う。

今回、杯の数は14個になってしまう。

ぼんやり作っていると、目標値を下回る。

作品は、全体的なバランスがよければ、数は実は重要ではないのである。

でも、気にする人がいるかもしれないので、15個のも一緒に入れて送ることにする。

転写は、イロイロと試行錯誤を重ねているが、これ以上はうまくゆかないということは理解できた。

この前、ユザワヤに、猫の首輪のヒモを買いにいったとき、ついでにステンシルの道具なんかを見てくる。

店内ではトゥールペインティングのオババ共が、みんなで作品作りをしていた。

アタシは、絵の具の粘度などを見せていただいて、転写が上手くゆかないと愚痴ってみる。

センセイらしき人は、

「絵の具は水で薄めずに、スポンジで上から、たたきつける様にするのがコツだ。セロテープでとめろ」などとアドヴァイスをしてくれた。

スポンジローラーは、必要ないのだそうだ。

教えてくれてありがとう。1000円をムダにしないで済んだわ。

助言は全く素晴らしく、効率は飛躍的にアップした。

しかし、転写は、銅版画とか、木版画みたいに、スッキリとは転写されないのよ。

型の作り方とかも、だいぶコツがつかめてきて、もったいないようだが、かなり大きめな板に、カッターで切り抜いてゆくという作業を進めてゆく。

転写のときに、他の部分を汚さなくてすむので、結果的に、短い時間で、印刷が可能になるからである。

左のは、土偶のてぬぐい。

もう少し、周囲のデザインをキチっと作ってから展開しようと思う。

土偶はほぼ実物大。

この、ひざを抱えている土偶は、実はもう一つあるのよ。

その子を作り足して、ハートの土偶は、顔を黒くしようと思う。そうすることでもう少し、全体が引き締まるはずなのだ。

それにしても、上の杯のてぬぐいと差があるよなあ。

こっちはこっちでカワイイんだけどね。

国宝と重文の違いだな。ウン。

縁取り系の型は、結構短時間に作れるようになってきた。

問題は、黒く残す方の型。

黒くブリントするということは、版には穴が開いているということで、版の穴の部分を多くするというのにテクが必要だということである。

ハート型土器は、奈良の土偶ではないのだが、イロイロな土偶を見ていて思うことは、売れる土偶は、そう多くないということである。

土偶の中にも、人を強烈に惹きつけるキャラというのがあり、それが奈良にあるとは限らない。

多くは、群馬や青森などで出土しているのだが、奈良に収蔵されている品もある。

アタシには、みやげ物店のことは良くわからないが、観光客が買いたいと思う品は、奈良に所蔵されている土偶とは限らないということは理解できる。

観光客は奈良で使うワケではないので、別に群馬の土偶でも構わないということである。

三角形の、土器と比較しても、土偶が惹きつける力は、もっと強い。

それにしても、この国宝ちゃんは、カワイかったよなあ。

台の細かい模様はてぬぐいにはムリかもなあと、まだ思っている。

大分手を入れてみたが、やっぱムリかもしれないよなあ。はぁ。

どちらにしたって、国宝には、なかなかアタシ独自の個性というのが入ってこないのよね。

こうなると、デザインには個性は要らないんだと思えてきたりもする。

大切なのは、デザインの結果であり、個性ではないということだ。

そこが絵画と違うところだよなあ。

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