◆◆◆ 305 ★ てぬぐい。 ◆◆◆

2005.3.7

手ぬぐいのデザインに戻る。

本の出版は五月らしいので、まあ、ボチボチとすすめることにして、今日は、ケーブルテレビのモデム回収や電機のスイッチの工事が終わって、午後からアトリエへ。

この前作った白抜きの型は紛失したため、もう一枚作ることに。

はぁ。何やっているんだよっ。

さすがに、三枚目ともなると、型を作るのもうまくなってくるぜ。

右側の花模様も、結局三枚作って、やっと完成。

プラスチックをカットするというのは、結構大変な作業である。

今日は、100均で買ったアクリル絵の具でステンシル版画を作る。

うーむ。

水彩絵の具とかカラーインクよりは粘りがあるのだが、少しゆるいかなあ。

やっぱ、ポスカラにノリを混ぜて絵の具を作るというのが一番いいかもしれない。

さすがに、構想をシッカリと作ったので、デザインはかなりよくなってた。

白と青のコントラストも潔いし、右側の花柄も、ぐっと画面を引き締めている。

このあと、丸い文様で周囲をぐるりと囲って完成になる予定。

下のほうの波模様が、少し乱れたので、右側のコップの上下を逆にして、もう一枚下絵を作り直す予定。

型があると、柄を展開するのが楽でいい。

8世紀のガラスのコップを、まさか自分が描くとは思わなかった。

しかも、国宝だからなあ。

世の中というのは、何が起こるのか解らない。

絵の具がまだゆるいので、ステンシルの版がキレイに刷り上らないのである。

ハケも工夫しないとダメかもしれない。

てぬぐいであっても、国宝を持てるというのは悪くない。しかも、イッパイあるぜ。

数が13個というのは、日本人は、あんまり好かないかもしれないなあ。

12個で展開することにするか。

そんなことにも気を遣わなくてはならないんだねえ。商業デザインには学ぶ所が多い。

14と12なら、やっぱ、12の方が好かれる数字である。15個はムリ。

端っこに来る予定の模様。

最初の案とは少し違うけど、まあこんな感じでイイと思う。

こういう小さい柄のパータンをいくつも持てるようになると、てぬぐい作りもあっという間に出来るようになるという気がする。

こっちは、新しく作った白抜きの版。

最初の二枚は明らかに、黒い版よりも一回り大きくなってしまっていた。

紛失したのは、作り直して、もっとマシな下絵を作れという、デザインの神様の教えだったのかもしれないなあ。

ホントは、もう少し型に忠実に転写できる予定だったのだが、転写技術が未熟なのよ。

こんなもんで勘弁してもらおう。

どちらにしたって、最初に作っていた、超下絵よりはマシなことはには間違いがない。

てぬぐいの型を作る職人さんだって、こんなのでは、型を作るための型紙を自分で作らなければならない。

テレビ番組で、てぬぐいの下絵というのを見て驚いた。

それぞれが分業で、下絵を描く人は、お店の店主さんで、大いに納得した。

デザイナーは、自分でデザインができるので、自分で店を持てるのである。

浅草の有名手ぬぐい店のオヤジは、山東京伝という人の、「たなくひあわせ」というてぬぐいの古い本をお持ちで、その本は、是非見てみたい。

復刻版でいいから、誰か見せてくれ。

みたいな。

近いから訪ねてみるかなあ。

写真に撮らせてもらえれば、自分で電子本に展開できるのよね。たはは。

こういう本こそ、電子本にして、多くの必要としている方に見ていただきたいものである。

ローカル放送なので、もう何年も前の番組という可能性すらあり、現在ご生存なのかも解らない。

テレビ番組というのは素晴らしい。

アタシは、その放送を見て、下絵がこれではダメだということが理解できたのだ。

京都の型染めの現物を見て、型染め工程を理解し、芦沢ケースケさんの作品を見て、型染めのデザインを学ぶことが出来た。

百聞は一見にしかずという言葉は正しい。

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