◆◆◆ 294 ★ 杯の下絵作り。 ◆◆◆

2005.2.23

昨日の版を一旦、展開してみる。

今回は、実際のてぬぐいがブルーなので、ブルーで作る。

うーん。

中央の波型を先につくって、そのあと版を展開する方がイイみたい。

最初にプリントしてから色を識別したので、中央の波型が美しくないのよ。

あと、絵の具の粘度などをもう少し強くして、ステンシルから絵の具がはみ出ないようにする必要がある。

版がつぶれてしまうと、型紙作成の効率が落ちるからである。

どちらにしても、このてぬぐいは売れそうにない。

部分の拡大図。

懲りすぎたからといって、いいデザインとは限らない。

こう考えると、デザイナーという人たちはスゴイなと思う。

どんな情報だって、多ければいいというものではない。

相手に伝えたいことが伝わるというのが最も大切で、どんなに読んでも、全く意味の解らない文や俳句というのがある。

そんなモノ、存在しないのと同じである。

デザインが、文字ではなく映像で何かを伝えたり表現したりするということなのであれば、やはり、自分が作ったものが、使い手に何かを伝えなければならないということなのだろう。

アタシは、まだその辺は勉強中である。

しかし、絵と同じと考えれば解りやすい。

イイ絵は誰だって飾りたい。

結局、上の展開図は気に入らない。

特に、白抜き版の、杯の台の部分が稚拙でアタマにくる。

ということでもう一枚作る。

こちらは試し刷り。

アタシが一つの作品にこんなに時間を掛けるのは珍しい。

気合が入っているのか、作品に対する欲がでてきたのかどちらかである。

(まだ解らないというのが本当のところ。理解できているのは、今まで作ってきた下絵では、てぬぐいの型を作る人が困るということである。)

下の赤色がプラスチックの版で、上が、印刷した作品。

イメージが伝わりにくいので、結局フチのステンシル型も作る。

前に描いたデザインでは、連続模様を作るのに手間がかかるというコトが理解できて、少し柄を変更する。

ステンシルの型づくりも、刷る時に、効率よく作れるように、頭が働くようになってきた。

それにしても、花の形を同じ大きさに作れないのよね。はぁ。もう一枚かなあ。これは。

基本的な型作りは同じような技術である。従って、アタシがつくりやすければ、職人さんは、楽勝で作ることが出来る。

結果に差があまりなければ、短い時間で型が作れるデザインの方が優れている。

短時間で完成するということは、その分、商品単価を下げることが出来て、売れる確立が高くなるからである。

おじゃら画廊のHP

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.