◆◆◆ 290 ★ 切り絵によるてぬぐいの下絵-2 ◆◆◆
2005.2.18 |
今日は、これから、この、ガラス製の杯を、てぬぐいに平面展開しようと思う。
昨日の段階で、切り絵状にはなっている。 イマイチ気に入らないので、下の部分は、もう一枚作ると思う。 一色の手ぬぐいというのは、まさにモノトーンの世界。 白と黒、光と影の世界なのだ。 木版にしても、銅版画にしても、黒に取り付かれた作家の多くは、黒と白の世界で戦っているということになる。 黒と白の世界の勝敗を決めるのは、作品の濃淡とバランスである。 版画というのは、版により、特製があり、その特製は、白と黒の面をつくる時の制限にもなる。 版により、限界があるということだ。 その限界は、強みにもなり、また、その限界に挑戦することで、新しい世界を作ることも可能である。 オジャラよ。大きく出すぎだろう。 自分の版画を見てみろよ。みたいな。 |
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写真と、解説資料を熟読し、実物大の大きさに、寸法を計算しなおして下絵を作る。
この下絵は、一旦ダンボール上に描かれて、切り取られる。 この型紙を元に、今度は、無地の包装紙にマジックなどで転写され、切り絵の下絵を作ってゆく。 あとあと、てぬぐい大の紙に平面展開するときにも、この型を使って、アタリをつけてゆく。 結構便利な品物で手放せない。 |
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切り絵にすることで、下絵の時とちがって、細く残したい部分、太く残したい部分を明確に作り分けることができるのだ。
また、てぬぐいの版を作るうえで、どうしてもムリなラインというのを省略し、『杯』をデザイン化してゆく。 もう少し、台の部分を白くするべきだったぜ。 下絵のときには表現できなかった、表面の凸凹も、切り絵にすると、あまりムリがない感じで作れてくるのが不思議である。 切り絵は、白い台紙に貼られて、バラバラになるのを防ぐ。 この台紙のコピーを取り、渋柿和紙の型紙の上に貼り付けて、てぬぐいの型紙を作るということである。 |
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切り絵をパソコンに取り込んで、コントラストの調整をすると、こんな感じになる。
カワイイぜ。 この作品は、美しいブルーが基調になるので、一色版と、外側の色を変えるバージョンの2つの案を提案しようと思う。 最近、正倉院の宝物について詳しくなって困るぜ。 優れたデザインの宝物品は、創造力を刺激し、イロイロなデザインが浮かんでは消えてゆく。 あの、唐草文様の銅鏡は是非実物大で作ってみたい。 銅鏡は売れないかもなあ。 |
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