◆◆◆ 288 ★ 中林忠良 ◆◆◆
2005.2.17 中林センセイの作品画像は、著作権の関係でアタシには掲載できないので、とりあえず、アタシの銅版画でガマンしてください。 |
中林センセイの展覧会が、とあるお友達のサイトで話題になっていた。
この前の銅版画のお教室のときにも、センセイが、中林センセイの話をされていた。 この、版画オタク系の方々が、双方で話題になっている展覧会ははずさないので、アタシは、必ず見に行くことにしている。 うーむ。 何かを貼り付けてディープエッジしたようにしかアタシには見えないんだけど。 タンポポとか、藁とか、そこいらの草とかそんな感じ。 何故そう思うのかといえば、アタシが猫じゃらしを貼り付けた作品を作ったときのマチエールと似ているからである。 あの感じだと、一部をノリなんかで貼り付けて、あとはそのままドボンという感じかなあ。 途中で加筆したりもしているかもしれない。 手で描いたとは思えない。 しかし、買いたいとも思わない。 作品の好みというのは人それぞれで、好きとか嫌いとか、どちらともいえないという評価に分かれる。 それが、金を出しても欲しいか、もらえるのならもらっておくのか、タダでも要らないという評価になると、もっとハッキリする。 絵を買うというのは、楽しい作業ではあるが、買いたい絵など、そんなにあるものではないということだ。 |
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よくよく見ると、やっぱ大分違う気がするぜ。汗。
でもまあ、黒い版画で、こんな感じに近いのよね。 アタシのは、ミイラ版画と呼んでいて、上にテグスなどを巻きつけて、一部を銅面に圧着させて版を作っているんだけど、中林センセイのはノリかなんかで貼っているか、先に葉を置いて、その上に銅版を置き、上から錘かなんかを乗せているのかもしれない。 この前、不忍画廊で見た作品にも、この筋の圧着型版画というのがあったけど、アタシは、こういう作品に芸術的価値は感じない。 でもまあ、これを貼り付けたら、どういう版になるのかという、新しい発想を気軽に試すことが出来る。 ムチャクチャなようでも、アタシはアタシなりに仮説は立てて作品にしているのである。 もし、誰もやったことのない品物で作品作りをするのであれば、それはある種の芸術と考える人もいるみたいで、世の中は奥深い。 痕跡ばかりを集めた展覧会だって、この世の中には存在する。アタシの綿棒やワゴムの版画はどうしてこの展覧会には入らなかったのだろう。みたいな知名度の無い辛さというのがある。 結構カワイイんだけどなあ。 |
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皆に大人気のプチプチちゃん。
見た人は手を止め、『こっ、これって、プチプチですか?』などと、アタシの方を見る。 形に対する認知というのは、誰にでもあるということのようだ。 残念ながら、売れたことはない。 センセイも、ウチのアトリエを訪ねてくださった時に、『こんなにビニールの皺まで、良く出るものなんですねぇ』などと感想を述べ帰っていった。 センセイ曰く、ワゴムを版に貼り付けた版画ははじめてみたのだそうだ。 数打てば、新しいモノにぶち当たる可能性もある。 |
干し柿のようになってしまったこの作品は、スパンコールとテグスを銅版に巻きつけた作品。オジャラよ。こんな版画ばっか作っていないで、自分の作品を作れよ。 上の版画は、アタシの版画というコトが解らない。 こっちの版画は、アタシが描いた作品だと一目で解る。 版全体に小さいシミが広がり、二週間前に刷れていたのに、今日はもう刷れなくなっている。はぁ。版画家への道は遠い。 この小さいシミは消えるのだろうか? どっちにしたって、この筋の版画をもっと作って稼ぎたいぜ。 でも、手で描く方が、これ刷るよりも短時間にできるので、スケッチを売る方が効率がいい。あ゛ー。何なんだよっ。 |
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