◆◆◆ 277 ★ 美術番組を見る ◆◆◆

2005.1.30

今回見たのは、フクオウジさんという日本画家の方。

群青に埋もれる金泥の絵の人である。

群青に埋もれるって、アータ、カンタンに言うけどね、青い絵の具は、日本画の絵の具の中でも最も高い色なのよ。

その高さといえば、瓶に貼り付けてあるお値段がさ、『5600円』とかになっているのよ。

他の絵の具が『490円』なのに、青だけ『5600円』なんだよ。

どーいうことだよっ。

しかも、これは、10gとかいう可能性もあるわけよ。アタシは100gかなともおもうんだけどね。そこが日本画の良く解らないところでね、あまり踏み込まないようにしてるわけ。

それの中に更に、金泥が埋まっている絵なわけよ。

金粉じゃないのよ。金泥なの。

どんなセレブなんだよ。みたいな。

どちらにしたって、絵はスゴかった。

テレビで見たってあんなにスゴイんだから、実物はもっとすごいに違いない。

ナカソネさんとか、オブチさんとか続々と展覧会を見に来てさ、ウッヒョーという大物よぉ。

一枚描くのに三年位かかるらしい。

三年かぁ。

なんだか仏になるための修行のように聞こえるぜ。

パパも画家らしくて、やっぱお金持ちってことなんだろうか?

その絵は、ホントウに美しくて、洗練されて、美術品という感じがする。

そんでもって、あの顔料を全部剥がすだけでも、物凄い額だぜと思ったりしてしまうような使いっぷりなのだ。

宝石のような作品で、あーいう作品が高いというのは、なんか理解できるよなあ。

この前、正月に見た番組の再放送というのを見る。

清志郎がゴッホの絵を見に行く話である。

彼は、便箋をシッカリと手に持ち、全ての展覧会をまわる。

ビンセンと。

なのだそうだ。

そういう、細やかな努力というのが、やはりファンの心を掴むんだろうと思う。(オジャラは清志郎好き)

そうして、最初に北海道かなにかの展覧会を見て、ミレーの絵の方が上手い。などと感想を述べていた。

そのあと、新宿にヒマワリを見に行って、『ゴッホは、絵画界のジミヘンだ』と言っていた。

前見たときに、アタシはジミヘンの事を知らなかったが今は解る。

彼曰く、『どーしようも無いのも多いけど、優れた作品はゲージツだ』なのだそうだ。

物凄い解りやすい説明だぜ。

ゲージツ家の作品全てがイイとは限らないということである。

そのあと更に、別な日のビデオで、ゴッホのドクターガシェの肖像の話を見る。

その絵は、最初に遺族から画廊が買い上げて、とある女性に販売する。

そのときの価格は当時の300フランで、日本円では約10万円だったそうだ。

おおっ。日本円では10万円っていっても、100年前の10万円ってことなんだろうか?

違うよなあ。

今の価格でだろう。うん。

そのあと価格は、60万円、→600万円となり、最後は125億円となり日本のシャチョーさんが落札したらしい。

そんでもって今は行方不明。

よくは解らないけど、最初に売られたときの値段が安かったということは理解できた。

死後、一体いくらに値上がったとしたって、ゴッホの遺族に入ったのはたったの10万円(画廊の手数料はここから引かれるから、)5-7万円程度と思われる。

その辺のところを勘違いしないようにしないといけないよなあ。

ルノアールの、あの有名な(確か、ムーランドギャレット。違ってたらゴメン)絵だって、425フラン程度で、しかも、彼には金がなくて、画廊から金を前借して描いたという話を読んだことがある。

こうなると、フクオウジさんは、王子なのかもしれないと思えてくる。

恵まれている人というのは世の中にいるもんなんだねえ。

おおっ。遠くから暴走族の音が聞こえて来たぜ。寒いのにゴクローさん。

千葉辺りから、首都高目指して、週末に集まったんだろうか?

この時期、バイクで走るのは根性が入る。

アタシの絵画制作も、ある種の暴走行為かもしれないなあ。

誰も画家になれると思ってないしなあ。爆。

それぐらい、画家という職業の道のりはわかりにくい。

そういえば、この前応募した、『fre-ator』Vol.5

の表紙のデザインは、落ちたものの、紙面には無料掲載されることになったらしい。

そんでもって、今回から、WEBサイトと連動して、アーティストの方を、探している人に見つかりやすくするのだそうだ。

WEBサイトは今回は無料だけど、次回は有料で、2ヶ月で3000円かかるらしい。

うーむ。仕事が来たら継続するようにしよう。

アタシは、かなりの金額でHPを維持しているし、WEBで公開したからといって、仕事が来るとは限らない。

1ページ3画像で2ヶ月3000円は、アタシには高い。それなら、ブログ、現在250円を450円のに拡張して、新しいコンテンツを公開する方がヨッポド価値がある。たった200円なんだぜ。

フリーペーパーは金取らないけど、WEB掲載には金がかかるというシステムらしい。

なるほどねえ。

アタマのイイ人というのは世の中にいるもんなんだねえ。

フルカラーのフリーペーパーには金がかかるというのは理解できるけどね。今後どうなってゆくのか楽しみ。

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