◆◆◆ 254 ★ カンバス様到着 ◆◆◆

2004.12.26

先日届いたカンバスを箱から出してみる。

正確には、とある品物の送付にダンボールを使う必要があり、カンバスのダンボールを使ったため、中身を出さなければならなかったという感じである。

SMの薔薇は、15000円(額無し)であることもあり、どんどんと売れてしまう。

小さい薔薇は難しくて、絵的にには、F4サイズの薔薇が最も安定していると思うのだが、それでも、30000円と聞くと、買う人は、ちょっと考えるみたいである。

『とりあえず、15000円を飾ってみて、良かったら、もう少しヘソクリを貯めて30000円にチャレンジ』みたいなムード。

SMは、サイズが小さくて、日本の狭い家にもかろうじて置けるという理由もあると思う。

F4サイズになると、大きすぎてちょっと飾る場所に困るのだそうだ。

よくよく考えると、原価がそんなに変わらないんだから、同じ値段でもイイような気もするんだけどね。

アートの値段というのは、本当に曖昧だと思わないわけにはいかない。

何を基準に絵の値段を決めるのか?

アタシは、ここが一番苦労した。

決定要因になったのは、『女がオットへの相談無しにポンと買える価格は30000円までだ』という額縁屋のオヤジの一言である。

『よーく悩んで買えるけど、買えなくはない』位の価格設定というのは悪くないと思う。

『よーく悩んでも買えない』値段では、購入の検討をしたりもしない。

オジャラは、オギスのリトグラフが欲しくて、何度も画廊に絵を見に行ったことがあったけど、60万円もして、アタシはまだ学生だったので、買えなかった。

リトグラフで60万円かぁ。ホンモノであれば、たぶん今でもそれ位すると思う。

アートの値段というのは下がらないのだそうだ。

その値段で画廊が買い取ってくれたりもするらしい。でも、それは美術品の場合である。

まあ、その辺も物凄く曖昧で作品やコンディションに応じてイロイロな事例がある。

アタシの絵の場合、交換とか、修理はさせて頂こうと思っている。それって買取りとはちょっと違うのかなあ。何十年も経った後に、お金は返せないぜ。

この前買った、ドクターマーチンのインクで描く。

新しいガラスペンは、線が少し太い。

前のペンよりも、インクの流れが安定している気がする。

インクの習作は、タダでもらった紙や、高級版画紙に次々と描かれていく。

数が多すぎて、ペン画と水彩画を記録するのは断念した。

油絵と版画は、なんとか記録を続けられている。

こんな小さい絵でも、カットや表紙の絵になって、多くの方に見ていただけるなんて、私は何て運がいいんだろうと思う。

カンバスの下塗りを一度して、乾燥する間に、ペン画の作業を少し繰り返しながら作品をストックしてゆくのである。

一番の悩みは、エディションのつけ忘れで、カウントから漏れてしまう作品があること。

もう一つは、描いた絵が見つからないこと。

もうそろそろ、今年の作品数を数えて、まとめないとなあ。

頼まれている仕事も少し残っているから、片付けたいし。

やることというのは無くならないモノである。

掃除もしないとなあ。

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