◆◆◆ 251 ★ 一肌脱いでいただく。 ◆◆◆
2004.12.22 |
会社がお休みなのか、東京にきて、しかもモデルまでやってくれると言う方が出現した。 『もっ、モデル料も、電車賃もお支払いできませんが。しかも、脱いで頂きますけど』 という、メチャクチャな要望にも関わらず、彼女はやってきてくれた。 この前たんす屋という古キモノ店で購入したピンクのキモノを羽織っていただく。 冬は少し寒いし、ヌードの絵は大量にあるし、何か、柔らかいものを身にまとったスケッチというのも、少しストックが欲しいからである。 名前はY嬢。 最近宅建を取ったばかりだという話で、『アタシは3回も落ちた』などと、全く言う必要のない話までしてしまうアタシ。 女同士ということで意気投合し、宅建持っている女の子は、重宝がられて、賃貸ビル持ちオーナーに嫁入りなんていう展開もあるかも。 みたいな話で盛り上がる。 |
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あれだよなあ。自推の女の子を何人も描いているけど、やっぱ、『アタシ脱いでもスゴイんです』系多し。 20代の記念にアナタも一枚どうですか?みたいな。 オジャラ『どーしてモデルをやってみようと思ったのですか?』 などと聞くと、 Y嬢『滅多に出来る体験ではないので。作家さんが女性だと聞いていたし、女ならまあいいかなと』 オジャラ『アタシのHPは見ていただいたんですか?』 Y嬢『まだ見てません』 オジャラ『マジっすか?それって、怖くなかったんですか?』 Y嬢『そーなんですよねー。よく、友達に、アナタはタマタマイイ人に恵まれているだけだから、危険なことするなって言われます。』 |
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おいおいっ。大丈夫なんだろうか? そんでもって、話はイロイロな話に及び、打ち解けてくると、物凄く個人的な話が展開してくるので驚く。 ほとんどの女性は、絵を描いている間にイロイロな話を始めるのである。 女には、それぞれストーリーっちゅーのがあるのねぇ。 そんなこんなで、楽しい時間はあっという間に過ぎ、彼女は好きな絵を一枚選んで帰っていった。 ありがとう。東京まで来た時にはまたヨロシクね。 あれだよなあ、若い女性が、向こうから勝手に脱いでくれるという話の決定要因が、アタシが女だという所なんだよねー。 女でヨカッタぜ。 ここまで書いてもオカマだと勘違いしている殿方多しというのが、ネットの謎かもなあ。 女性読者様は100%女だと確信しているのになあ。ここが男と女の違いなんだろうか? |
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左の絵は一番初めに描いた作品。描くにつれだんだん似てくるねと、二人で笑う。 彼女は、最近流行りの、胸元が大きく開いて、更にレースフリフリのキャミソールの上にジャケットという、超セクシースタイルでやってきた。 そうしてアタシに、『こういう服を初めて着たんですけど、どうですかぁ?』 などと聞いてくる。 他の服装は、特にイケイケ系でもないので、 『そーいう服は、これぞという殿方に勝負に出るときだけ使う方がイイと思うよ。普段そういう服を着ると、一発ヤリタイ男もブンブンとよってきて、男の質が悪くなり、男運が落ちるのよ。』 といって、バリ島で、そういう服を着ていた女の子がどうなったかという話をしてあげた。 オジャラ『だいたい、いつもはそんな服着ないんでしょ?男の方だって、女房にするのであれば、キチっとした服に身を包んだ方を選ぶのよ。そういう服の子は、誰にでもそうに違いないなんで勘違いして、今晩だけって感じじゃない?』 などと現実を話すと Y嬢『この服は、ショーブするときだけにします』と神妙に答え、遠い場所まで帰っていったのだった。 |
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そのあと、来月の表紙の案をいくつか描いてみる。
昨日文房堂に行ったときに、太さの違うガラスペンを二本ゲットしたので、早速試してみる。 太いペンは、線が力強くてイイわぁ。 今回は、ポストを開けて、中を覗きこんでいる人の姿を描こうと思っているのだが、どういう風に覗き込んでいるのがいいのか、まだかたまらない。 というか、絵が下手で、構図がまとまらない。 描きたい絵があるのに、かけないというのは、技術の不足に他ならなくて、そういう足りないところというのが最近ハッキリと解るようになってきた。 これはこれである種の進歩なのか? |
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