◆◆◆ 247 ★ 作品の整理・あいだみつを物語 ◆◆◆

2004.12.16

2004年に作成したイラストやカット、マンガなんかをDVDでバックアップ取ろうと思って、その前に印刷することにする。

CD媒体などで持っているよりも、1枚紙で持っているほうが使い易いからである。

マンガを12枚(一年分)印刷する。

表紙のイラストはボツがイッパイあったよなあ。

まあ、そんなもんだろう。

ボツになった絵って、アタシが使っても構わないのだろうか?

などと考えながら、次に、油絵の画像を印画紙に印刷しておこうと思う。

最近、画家だというと、どんな絵を描いているのか見たいと言う人が多いのである。

そんなもんで、写真を小さいアルバムなんかに入れて持ち歩こうと思う。

一種の広告宣伝である。

ケンちゃん、あとりえデビュー。

初日は迷い猫になり、朝10時から夜7時まで行方不明に。

夜、至近で無事確保。

もう少しマシな作品が完成したら、ポストカードを作ってもいいなあ。

地図付きのチラシは、個展が終わった後も、場所を教えるのに役立っている。

まず、興味を持ってくださった方に、あとりえのことを知っていただきたいのである。

そんなことを考えながら、今度はカンバスの注文をする。

F10額を10個仕入れたし、100号、30号、は、下塗りできているし、60号も3つもらったので、来年はこちらに着手する予定。

ある程度大きい作品がないと、展覧会というのは、なんか淋しいのよ。

それにしても、絵というのは、金がかかるもんだよねー。

一個一個は大したことがないんだけど、大きい絵は売れないから、金だけ出てゆくということのようだ。

なるほどぉ。

この前銅版を買った代金を支払いに行き、近所の人が捨てるといった文庫本16冊をブックオフに持ち込んでみる。

さんざん待たされた結果、160円ということであった。

はぁ。

平家物語全集も160円  オジャラ句

このお金は、ご近所の方に返すので、アタシは本を立ち読みしただけである。

気になるゲージュツ関係の本や、ヨーロッパの城の写真集などが売られていたが、どれも高かった。

1冊10円で引き取っても、結局は100円で売るわけだからねぇ。みたいな感じ。

ブックオフって、出版不況の原因かもなあ。

それから、カレンダーを額縁屋に届け、いよいよ廃業の届けを出すムードの話になる。

『こんなに売れなかったのは初めてだよ。』

とまた愚痴られる。

絵など、これからも売れたりはしない。

理由は、不景気だからである。

それでも、売れている作品が無いわけではない。

売れる作品と売れない作品には差があるということなのである。

そうして、画家を目指すのであれば、その差が理解でき、売れている作品を作る能力が必要ということになる。

多くのアーティストは、そこに気づかない。

気づいた人だけが、画家になれるのである。

あいだみつを物語という番組をテレビで見る。

木梨憲武が『あいだみつを』役。

いい番組だった。

書というのは、絵よりも買う人が少ないのである。(→とアタシは勝手に思っている)

アタシの友人に子供が産まれ、遊びに行ったとき、子供の名前が、書で大きく書かれて、壁に貼ってあった。

オジャラ『こっ、これどうしたの?』

お友達『へへっ。アタシが書いたのよ。上手いでしょ。』

みたいな世界である。

小学校でも教えてくれるし、誰にだってそれなりに書けるのが『書』というものである。

驚くべきことに、書が物凄く上手くても、絵が下手という人すら存在する。

アタシは、『字が人に読めるように書ける人は、絵も必ずある程度は描けるようになりますよ。』と教えてあげることにしている。

字というのは、絵に似ているからである。

でも、『自分で書いた字が、あとで読めない』人には、ムリかもと思ったりはしている。

番組の中で、子供が出来たり、奥さんが病気になったりしたときに、彼が、作品を自転車に乗せて売り歩いていたシーンが印象的だった。

どんなに足を運んでも、売れないときは売れない。田舎暮らしでは、特に厳しいんじゃないかと思う。

それが、皿やらどんぶりやら、小鉢だったら売れたかもしれないのになあ。

彼が、和菓子屋の包装紙のデザインを引き受けて、ろうけつ染めをスタートしたときのシーンは印象的だった。

どこか、工房に行ったのかと思っていたが、自宅で作っていたのかぁ。

そういえば、家庭科の時間、やったことあったっけ。などと、随分と昔の話を思い出す。

赤や紺の地の色に、白い文字が透けて、それは美しい作品群である。

彼の美術館で、ろうけつ染めの作品を見たときに、『これは売れたに違いない』という確信が持てた。それくらい素晴らしい品質である。

私は、絵を買ってくださった方のお客様カードというのを作っていて、どんなに少額でも、そのカードにメモを書いて記録している。

カードを見ると、どんな方だったのかを思い出したり、いつ頃だったのかとか、どんな作品だったのかが脳裏に浮かんでくる。

去年と比較すると、大分多くの人に買っていただいていることに驚いたりもする。

去年は一桁だったからなあ。爆。

そうして、お客様の名前が、私に勇気を与えてくださり、また、絵を描く原動力になるのである。

もう少し、力をつけなければ。

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