◆◆◆ 237 ★ リトカレンダーを作る-2 ◆◆◆

2004.11.30

リトグラフの印刷終了作業を撮影。

左側は、ビニールに、余ったインクを移しているところ。ローラー、ガラスを全て灯油で洗い流し、道具を掃除する。

ここを怠けると、次の日、気持ちよく作業できないのである。

インクは、空気を抜いて、2-3日保管できる。

アタシのリトの色は、いつもこの色なのだが、それには理由がある。

銅板画用の、赤いオリジナルインクを作る為に、大きいリト用インクのレッドを買ってしまい、リトの印刷にもそれを使っているからである。

赤だけだと、濃淡の幅が狭いので、油性の紫色をプラスして、エンジっぽい色を作り、それで印刷しているというワケである。

ローラーは、このように、専用の台に乗せて水分を拭きとって乾燥する。

この台は、あとりえの内装工事をしたときに、大工さんに、余った材料で、大・中・小の木枠を作ってもらっていた。

これは、粘土などの作品を展示したり、アルバムを立てかけたりするのに利用しようと思っていたのだが、自分で穴を開けて、リト用ローラー台に仕立て直す。

まるで誂えたよう。

このローラー用の台は買うこともできるが、物凄く高い。

キッチンにある、初代乾燥棚。

今では、ピサの斜塔のごとく緩やかに傾斜し、大破する日も近い。

そうして、いつもは油絵で満杯なのだが、個展の最中で、全てが別な場所に展示されているので、やっと、本来の目的である、版画の乾燥棚として使われているのであった。

一年振りかぁ。

確か、去年も、カレンダーの印刷のために、この棚を作ったんだった。

一年というのは、早いものである。

最近は、一番下の段に、大量のガラスも収納され、台としては、安定してきている。

こちらの作品は、腰に布を巻いた女の作品。

バティックの細かい柄が、よく印刷に耐えたと思う。

また、ボーダーの部分も、結構ちゃんと出て満足である。

細かい模様ほど、インクの乗せが難しく、技術を要するということのようだ。

こういう習作をいくつも重ねて、もう少し、リトの技術を上げてゆきたい。

こんなにカンタンに版が作れるのであれば、多色刷りにも挑戦したいのよ。

そうして、手足の描画の至らなさを見るに付け、絵の練習が足りないと思わされるのであった。

こちらは、昨日作った版。

版を作るといっても、マーカーで、アルミ版に描画するだけなんだけどさ。たはは。

まあ、これ位印刷できれば悪くない。

あとは、絵の方をもう少しなんとかしたい。

絵の方をなんとかするのが一番後というのが、アタシらしいんだけどね。

来年は、描いて、描いて、描きまくるぜ。

そうして、個展のお祝いに頂いた薔薇は、まだ美しく咲き続けて、アタシの作品の中に入り込んでくる。

こんなにカンタンに版が作れるのだから、人気のドローイングなんかを、リトに作り直して、バンバンと売りたいわ。

オジャラよ。版画とドローイングの値段が同じというのは、何か問題あるんじゃないのかよ?

そうなんだよね。版画の方が、時間かかるからさぁ、アタシ的には、コスト高いんだよね。

そんなら、手で描いた方がイーンじゃないの?

ほんとにそうだよねー。

銅板画のお教室でご一緒している、タカハシさんとママの展覧会。

作品は、彼女のHPで見てください。

彼女のマンガ本を見て、『昔は痩せていたんですねー』などと、アタシが一言言ったために、決死のダイエットをした模様。

さすがに、根性が違う。

彼女の格調高いイラストは、全くアタシには描けない域で、さすがにプロの仕事というのはこういうものなのかと思わされる。12月4日まで。

吉冨ひろみ展

火曜日と金曜日、お店にいるそうです。

クラインブルー

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それぞれ神保町でやってます。

みなさん、スゴイよなあ。

アタシなんて、外で開くと赤字確実だけどなあ。

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