◆◆◆ 216 ★ リトポスターの制作 ◆◆◆

2004.10.26

結局、最初に作ったポスターは、出来が物凄く悪くて、採用を断念する。

記念に、3枚ほど刷る。

ダメなモノはダメである。

リトの製版は難しい。

ヤギ姉さま情報によると、カリスマ様は、『リトは、自分で製版してはいけない』と話していたそうなのだ。

なるほど。

そうだろうとも。

しかーし、アタシは、そんなことでは諦めない。

実際に、作っている人がいるのである。

アタシに出来ないはずがない。

朝から、マルイに行って、CD用のマジックと、アルコール系油性(ダンボール用)マジックというのを新規に購入する。

CDマジックは銅版画教室でも大人気。

これは、リトに応用できる、物凄く画期的な画材なのである。

ちなみに、左の獅子舞?の絵は、昨晩、4丁目氷川神社でスケッチさせていただいた作品を、リトにしたもの。

早。

一応、ポスター仕立てにして、自分のポスターの習作にする。たはははは。

印刷屋さんから頂いたアルミ板再利用のテストも兼ねている。

おおっ。イイ感じ。

こちらは、木版リトのテスト。

CD用マーカーで、木にコーティングしてある板に直接描画。

描画前、サンダーで少し面をギザギザにする。

このまま売った方が、イイような気がしてきたぜ。

板には、もう一枚、アルコール系ダンボール用マジックというので描画し、SK液を塗る。

アルミ板だと、インクは滲まないのだが、木の板だと、この画材は、色が滲み出てしまうことが判明。

木版リトは、CD用のみを利用することに決定。

習作って、地道な作業なのねー。

SK液の乾きが遅いので、他の作品を作る。

マンガ用の耐水インクというのでも、インクの乗りをチェックする。

描画は結構、イイ感じ。

これで、製版して、刷れるかどうかが問題。

こんな感じの線がカンタンに製版できれば、リトグラフは一気に進むと思う。

アルコールでしか溶解しないインクで描画する。

ここがポイントだ。

この項目をクリアーできれば、リト作りは、かなり楽チンに進めることが出来る。

アルコールでしか溶解しない画材を探す・テストするというだけなんだけどさっ。

今までのやり方と違う方法で版を作れれば、結果に差がでるということでもある。

そうして、いよいよ、ポスター第二作目を作成。

CDマジックでサラサラと描画。

おおっ。イイ感じに刷れている。

モチロン、売るほどでもないのだが、町内会の掲示板や、飲み屋に貼ってももらう程度であれば、上等だぜ゛。

最初は、画面の汚れが少し気になったが、イロイロな薬品類で画面汚れを除去し、印刷を重ねてゆくと、リトの版は安定してきることがわかった。

これで、何百枚も刷るわけなのかあ。

それはそれでスゴイけど。

アタシは、15-20枚程度で十分なのよ。

それに、版をいくつも作ると、確実にスキルや、絵の濃淡のバランスが向上してくるので、あまり、一つの版にこだわらず、沢山の版を作りたいのよね。

版代タダだし・・・。みたいな。

そういえば、ピカソ展で、昔のリトグラフポスターというのが、70万円で売ってたけどなあ。

複製の可能性だってあるけど、ホンモノだと書いてあった。

そんなこと、今となっては誰にも解らない。

アタシのも、同じリトポスターなんだけどなあ。

まあいい。作り続けていると、多少技術がアップするし、そのうちに、絵ももう少し見られるようになるだろう。

紙もタダなんてねー。

カラーコピーすると一枚80円かかるし、ウチで印刷すると、40センチ×50センチ位の大きさは刷れるので、迫力もある。

この大きさのポスターを貼れる場所があるかという問題もあるんだけどねー。

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