◆◆◆ 203 ★ ガーベラを描く-2 ◆◆◆

2004.10.12

今日は、朝から、またガーベラを描く。

それから、庭に生えているオレガノも、チョンとカットして絵の中に入れてみる。右曲がり。

花が咲いていてキレイ。

オレガノの花は、一旦乾燥させて薄いピンクで加筆する予定。

カワイイぜ。

なんか、フランス国旗風。

なかなか、力強い構図。

しかも、これが、SMサイズだなんて、カワイすぎ。

元気が出てくるわぁ。(爆)

個展に向けて、着々と新作が完成。

もう来月だもんなあ。

セッセと描かないと、乾かないぜ。

ちょっと葉の色が単調なので、あとで直そう。

WEB用に加工して、コメントをつけることで、自分の作品を客観的に見る時間になっていると思う。

今回は、バラに色をつけたいのをぐっとこらえて、全部を白で統一する。

葉の感じも、アタシらしくてヨカッタと思う。

背景のピンクは、もう少し、透明系の白を塗り足して、下のピンクが透けて見える感じに仕上げる予定。

この絵も完成。

バナナの葉の上に乗せた南国のフルーツ。

苦手な影も、少しだけつけてはある。

左はマンゴスチン。

アナタは、マンゴスチンを食べたことがないから解らないと思うが、あれは旨い。

この中に描いたフルーツでは、マンゴスチンが一番旨いのである。

ああ、マンゴーを描くのを忘れたよなあ。

まあいいか。

マンゴーは、葉の色と同じグリーンだから、構図が難しくなるもんなあ。

そういえば、前に描いたフルーツの作品は、額縁屋のオヤジには、『アンタの絵にしては、力強さが足りない』のだそうだ。

額縁屋のオヤジが、アタシの絵に力強さを求めているとは知らなかったぜ。

どの絵も、乾燥棚にキチンと並べられ、誰かに引き取られる日を待つ。

そうだよなあ。この絵は、金だして買う勇気がある人がいないよなあ。

たははは。

誰が見たって下手糞だもん。

今度の個展で売れ残ったら、バラの花にでもしよう。

とりあえず、練習の段階なので、1回は、サインを入れて、絵を仕上げてあげるという作業が大切である。

そういう、一つ一つの仕上げの作業が、一番力がつく。

壁に掛けてみて、遠くから眺めて見る作業、本当に、飾った人が嬉しいと思えるような作品になっているのか、一つ一つチェックする。

上の果物の絵と同じ人物が描いたとは思えないぜ。

この絵も可愛かった。

サラサラと描いた作品で、(制作時間があまりにも短時間なので)売るのが申し訳ないという気になる。

それでも、なかなかムードのある絵なので、加筆できないでいる。

花の色や葉の色をもう少し強くして、足元に影でもつけるかなあ。

絵を描いていると、キチっと仕上がった絵よりも、こんなふうに、自由な場所で筆を止めることの方が、ヨッポド難しいのだと思わされる。

最初の絵と比較して、少しゆがんだ感じもするけどなあ。

仕上げ用の細い筆を買って、細部の表現が少しずつ変わってきている。

こういう、小さい絵で、仕上げのラインを自由に引けるようになるまで、習作を繰り返す。

もし、自分に描きたい線があり、自分で思うような線が作れないのであれば、それは、作家の怠慢である。

思うような線が作れるまで、何枚も何枚も、描いて、その線を手に入れなければならない。

そうしないと、いつまでたっても、私の絵にはならないのである。

そうしてそこに行きつくまでには、何枚もの人物が失敗し、バラや果物に描きかえられる。

人物の絵というのは、作家の実力が一発で判断できる、通知表のようなものである。

例えば、花とか、風景とか、特に抽象なんかだと誤魔化せてしまう細かい描写が、人物だと隠せない。

稚拙な作家は、稚拙な人物作品になる。

人間の顔の表情を作る作業というのは、最も難しい作業なのである。

そうして、女性の顔は、モデル本人よりも美しく描けないと、肖像画家にはなれないというオマケもついている。(爆)

アタシがヌードの絵を買う(つもりで作品を見る)のは、作家の品定めをしているということに他ならない。

クロッキーをさぼらずにやった人にしか手に入れられない線というのがあり、それは、必ず作品の上に描きだされてしまう。

それは、展示してある絵を見ただけで、そこまでバレてしまうのである。

『ああ、この人、花は上手いけど、人物がヘタで、絵がダメになってるね、鍛錬不足。』みたいな人は多いということだ。

そうして、人物もシッカリかけている作家さんのその他の作品というのは、本当にシッカリと完成されていることが多いので、それにも驚かされる。

最近、影付けは大分習得が進んできている。

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