◆◆◆ 2378 ★ 芸術家 小林孝至さん-2 ◆◆◆

個人的な感想にはコメントの前に*印

2015.12.24.

小林君の絵は、イカれていた。

95パーセント黒という絵もあった。

外国からも多数の画集を取り寄せ、様々な技法で書かれた絵は興味深かった。

私も、絵をいくつか見せてもらって、それぞれの技法について詳しく聞けて有意義だった。

図録で学んだ技法もあるし、自分で開発した技法もあった。

アタシは、本画は油彩か日本画でしか作らないとは思うけどね。あのスピードには、絶句である。

お「この裸婦の絵はどうしたの? モデルさん? 」

小「画商の人から、裸婦を描くように勧められたんです。エロ本です。」

お「画家たるもの、裸婦描かなきゃだめでしょ。裸婦に始まって裸婦に終わるのよ。」

小「モデルさんを使って描いたことはありません」

お、「モデルさん、カンタンには脱いでくんないもんねー。エロ本でもこれだけ描ければいいじゃん。」

その絵は、油性マジックなんかで描かれていて、大量に描くために、すぐにマジックが尽きて、かすれているものもあった。

お「マジックで描いてるの?」

小「油性マジックです。」

もったいない。

お「油性マジックは色飛んじゃうからさ、墨にしなよ。」

小「やっぱそうですか?飛んじゃいますか?」

お「アタシも、イロイロな材料で文字なんかを描いて、外のショーケースで何ヶ月かテストするんだけど、油性マジックは、三ヶ月以上過ぎると黄色しか残らない。カラーインクなんて、何も残らないよ」

小「うん。」

お「墨は、一年経っても全く変色しなかった。代わりに紙が黄色くなってたけど。(*゚▽゚*)」

小「今度からそうします」

お「やっぱ、作品っていうのは、ある程度の耐久性がないと、名前残せないからね。500年目標。油彩も、日本画も、それぐらい残ってるでしょ」

小「500年ですか」

お「絵が良くて、長持ちすれば、大切にしてくれる人が出たときに、必ず絵が残る。今のままだと、何枚描いても、500年持たないよ」

それから、最近始めた日本画の話になる。

小「あれって、日本画の画材ですか?」

お「そう。今年から日本画に入ったんだよね。色はキレイだし、乾くのも早いからね。日本人は、日本画作らないとと思ってさ。」

小「はい。」

お、「日本画、やったことある?」

小「何度かやろうと思ったんですけど、自分ではできなくて」

お「そうだよね。ニカワとか、胡粉とか、結構乗り越えなきゃいけない話があるもんね。」

右の写真は、アタシがイラストの先生方に、日本画の技法を教えるなどと騙し、無理やり奪い取った「りんご」の絵。

絵心のある人たちは、絵の描き方を乞いたりはしない。

ただ、絵具の使い方さえ教えれば、描き方は勝手に見つけて、自分の絵を書き始めるのである。

先生に、下絵の写し方から、色の作り方まで教えてもらったのでは、息が詰まってしまう。

ただ、百聞は一見にしかず。ちょつと背中を押してもらえば、前に進めることも多い。そんな感じ。

(ホントはリンゴの絵を集めている。www)

小林君にも、日本画の作業場を見せ、カンタンに、水干絵具の使い方を教える。

お「絵具を少々、こうやって、紙に挟んで、ふたつ折りにして、鉛筆みたいなので、まず粉ごなにする。それから、溶かしたニカワと水を混ぜて、それぞれの色を作ってゆくの。」

小「わお。こうやるんですね」

お「ニカワを前の日から準備するのが面倒だけど、ニカワさえあれば、あとは、そんなに大変じゃないから。」

推奨は、粉を果てしなくすり潰すこと。

練棒なんかより、ガラスのインク練の方がいいような気はしてるが、色ごとに洗うのも面倒なんで、アタシは、1.5mm:径のステンレスの棒を何本も仕入れて、それを使ってる。

それから、ニカワが固まったら温める装置なんかを見せる。

お「湯煎って分かる?」

小「わかりません」

お「瓶にニカワ入れるじゃない。それより大きい鍋にお湯入れて、その中に、瓶をドボンと入れること。50度以上になると、粘着力が弱くなるから、熱しすぎないでね。」

などと、ポイントだけを教える。

前に来たイラストの先生も、絵具は買ったけど放置プレイって言ってたし、小林君も、知人が家に残していった品があったはずなので探してみると言っていた。

小林君は、油彩は、天才的に家を汚してしまったため、家族に書かないように止められているらしい。(*゚▽゚*) 

正気とは思えない描きっぷりを見れば、それは容易に想像でき、止められても仕方ないわ。

作業着を着て、使い捨ての、ピチっとしたゴム手袋をするように教えてあげよう。

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