◆◆◆ 2334 ★ ニキド・サンファール展  ◆◆◆

個人的な感想にはコメントの前に*印

2015.10.30. 

悲願のニキ・ド・サンファール展。

ナナ、ご無沙汰ちゃん。。

彼女の作品には、いつも学ばされる。

新たなる創作意欲も沸くし、

作品を残そうとか、現金化し、自己実現につなげようとか、そういう気持ちになる。

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展示の感想。作品が、少ない気がした。ほとんどが、増田さんのコレクションだし、まあ、もう何回か見たことがあるという作品ばかり。

なので、感動という面では、今までほどではない。

今回は、ビジネスとしてのアートを、ぐっと客観的に見ることができたことは有意義だった。

1963年頃の作品は、ドロドロとして、色も、ポップさは感じられない。

見てて不快と思う造形なども多い。

射的絵画は、特に、痛々しいと思うこともある。

心の痛みを表現した、痛い絵画ということになる。

ところが、その2年ぐらい、65年頃からは、材料の影響もあるのか、popな表現が主流になり、その造形の才は、隠すことが難しい。

作品が売れ始めたのが、まだ若かったんだね。

70年に、増田さんが、ニキの版画を日本で見て、感動して、収集を始める。

ニキの版画を販売する画廊もスタートする。

アメリカなどでは、もう、終わった作家のように扱われていたニキであるが、日本に大量に作品が輸入されてきたということになる。

この、一人の収集家が全部買うというビジネスモデルは興味深い。

愛好の一人が全部買ってくれれば、画家としては、それもアリという話になる。

まあ、彼女は、popな作品にシフトしてからは、家具や、香水なんかも手がけて、資金を集めたらしい。

その資金は、タロットガーデンという、ニキの楽園創造のためのものだった。

こういう、プロジェクト型のアーティストの先駆けだと、解説には書かれていた。例えば、クリストさんに、そういったビジネスモデルが引き継がれたということになる。

ニキの作品は、FRPで作られていて、製作中に発せられる有毒ガスにより、内蔵を痛めて早死したという説が有力。

それにしても、あのpopな塗料。何使っているんだろうね。

屋外の水周りなどでも使われていることを考えれば結構強靭な塗料だよね。

私は、隣家引っ越しで出た、大きな、「白雪姫の継母」が使ったような鏡について考えた。

一旦は引き取りを断ったが、ニキの作品を見て、私も、何か作らなければという気持ちになり、とりあえず、品物を確保。

当面、モデルさんとのからみで使おうと思う。

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