◆◆◆ 2223 ★ 棟方志功の世界 板の声を聞き魂を引き出す
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棟方志功の世界 板の声を聞き魂を引き出す

2015年5月26日 8:33

板画

巡礼者が願いを込める札と同じように作品に念願をかける。

棟方志功記念館 開館四十周年。

収蔵作品は彼のものだけで七百点。

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板には不思議な文様が刻まれる。

昭和四十三年「飛紙の柵」

*うーん。なんという自由度。抽象画にも見えるけど、二人の神様を描き、背景を赤く塗りこめている。

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油彩を作るも、なかなか芽がでなかった。

「わだはゴッホになる」

ゴッホの作品を見て感激した棟方は、ゴッホが大きな影響を受けた浮世絵に触れ、

版画の世界を知り、入り込むことになる。

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「おしら様の話」もともとは人のことだけれども、神。柳田国男が書いた「遠野物語」

で有名になった神様。

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作家 長部日出雄 「志功の代表作といっていいと思う」

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ビニールごとスキャンしました的オーラ満載だな。

二菩薩 釈迦十代弟子

サンパウロとヴェネチアのヴィエンナーレでグランプリを受賞。

棟方版画が世界に認められた瞬間。

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●昔長者の姫君に、飼っていた名馬が恋をする。怒った長者は馬を殺し、皮を剥いで木の枝に吊るした。

辺りは血に染まった。

姫君が供養のためにその場所に訪れると、馬の皮が姫を包んで、共に点に飛び立った。

その後、その辺りの桑の木に、白い虫(蚕)がついていた、長者は姫君と思い、大事に育てた。

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●青森県郷土博物館 おしらさま

長さ三十センチぐらいの桑の木の棒に、男性と女性を刻み、赤い布などを掛けた品。

●他の人の家が火事になったときに、飛んでウチに来たという話を聞いたことがある。

●おしら様信仰

●一年に一度、胡麻を焚いて、おしら様の供養をする。この時には、オシラサマに冠や衣装を着せて着飾る。

(高価な錦糸などを使った織物。袖のある着物に木彫の手がついている)

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志功さんの赤は、ねぶたの赤。

燃えるような赤が、最も重んじられる。

万博への依頼。

大板壁画 大世界の柵 人類と神々が交錯する壮大な世界。

万博への機運が高まる時期、この好機に、青森の素晴らしさをアピールしたいと考える。

青森に古くから伝わる素朴な信仰を絵に表す。

日本人の原点ともいえる、縄文時代の文様を背景に刷込む。

*縄文土器の模様なのか。知らなかった。

アタシも縄文式土器は大好き。

志功の墓 青森の故郷に建てた墓石は、ゴッホの墓と同じ形。

●棟方志功記念館。展示室のサイズは、本人の希望によるもの。

(展示のしすぎで)鑑賞する人が疲れたり、作品の印象が薄れたりするよりも

少なめの作品数でも、一点一点をじっくり見て欲しい。

青森の人々に、惜しみなく愛情を注ぐ。

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+棟方志功先生。

私の最も敬愛する画家のひとりである。

彼の版画をみなければ、私は、絵の世界に入ることはなかったと思う。

図録を開けば、いつでも、心が震え、嬉しさに満たされる。

彼の真っ直ぐで一生懸命の性格が、その絵から伝わってくる。

青森をここまで有名にしたというのには、彼の功績も大きいと思う。

本人が、自分の絵で、青森を元気づけたい。という強い意思と共に

彼の作品の中や、露出する文や映像などに「青森」というキーワードが必ず入ってくる。

創作にも、ビジョンは必要である。

その絵の存在が、国や郷土と関わり、どう発展してゆくのか。

そういう意思を持ち、作品を作つていたのか、結果的にそうなったのか。

「万博←ふるさとの知名度を高めるチャンス。」

そういう、意思を持ち、大作+郷土の神様 というセットでの作品創作・発表。

をしたことになる。

なるほどね。志というものは、ちゃんと持たないと結果は出せないもんね。

マーケティングの、ゴールと、ストラテジーという話と同じなのねー。

棟方志功展が開かれるつてことだろうな。久しぶりにまた、拝見させていただきます。

先生の情熱を。楽しみです。

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*展示室は、大きければいいということではない。

確かにそうですよね。勉強になりました。

私のところでも、工夫すると、作品の展示は結構な点数が展示できる。

まあ、販売するわけでも、入場料とるわけでもないからね。

ビジネスでもない。

道楽かしらね。(>_

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