◆◆◆ 2187 ★ 展覧会/不二子F不二雄さん他 ◆◆◆

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2015年5月1日

藤子 F 不二雄さん美術館 パーマン。 登戸

どこにでもいる少年が、突然超能力を持ち、ヒーローになり活躍する。

●日常の中の非日常。

特別なことではなく、日常と地続きのストーリー。

●原画の展示。漫画作りの苦労のあとが見て取れるのが最大の魅力。

●太い線。柔らかいラインで、子供さんに人気がある。

●今の漫画は、四面一杯つかい、枠からはみ出したりして作ることが多いが、藤子先生の作品は、コマ割りの中で描かれている。

のに、広がりが感じられる。

●親しみやすいキャラクターのフィギィア。

●爽やかな空、ドラエモンが隠れている。

*生きながらミュージアムができると、やっぱ、展示のクオリティーが高い。

■ダブルインパクト  芸大美術館

ボストン美術館 vs 芸大美術館。 明治時代のコレクションを中心に展示。

■マグリット展 国立新美術館。 ベルギーの国民的画家。

言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考を制限するものに囚われない、枠にはまらない独自の世界観。

日本では十三年ぶりの回顧展。

■神奈川県立美術館 日本・韓国近代美術家の眼差し 朝鮮で描く。

美男子の名画

■ 聖セバスティアヌス 同心会の依頼で描かれる。ソードマ

官能美溢れるキリストのその姿は、スフマート(ダビンチが編み出した、ぼかしながら輪郭線を描く技法)で書かれている。

湿り気をおびた濃密な風景。

シエナを中心に活躍。16世紀初頭、ローマに滞在。この地で、ヒージ家の推薦で、大きなチャンス。

サンピエトロ寺院での壁画の制作。

気に入らなかった王宮は、追加でラファエロを起用。

図書館のアテネの学堂(ラファエロ作 ラファエロの隣にはソードマの姿が描かれている)

六歳下のラファエロのずば抜けた才能に気づいたソードマは、主導権を譲り、ラファエロの手伝いをした。

出来具合に満足し、出来上がりの1.5倍の報酬が支払われた。

■ バッカス カラバッチョ作

バッカスは、左手でワインの入ったグラスを掲げ、右手で服の帯を解こうとする。

酒池肉林に、見る者を招き入れようとしている。

精密なフルーツ。ざくろはパックリと口をあけ、リンゴには虫が食っている。よく見ると色色腐っている。

人生の儚さを表す。

もともと静物が得意だったが、人物重視の当時の流行りに合わせ、人物画と静物画を合わせて描くようになった。

激しい気性が、名画を産みだす源でもあった。

■ エンディミオンの眠り ジロデ トリオノン作 ダビッドの弟子

羊飼いのエンディミオンは、 絶世の美男子。

羊飼いの間に、眠ってしまう。 月の女神セレーネは、この姿に一目惚れ。

エンディミオンが老いないよう、ゼウスに、永遠の命を授けてくれるように頼む。

ゼウスは、その願いを聞き入れるが、引換に、エンディミオンは永遠に眠り続けることになる。

ジロデは、ダビッドの元で忠実に守り、優れた作品を描きローマ留学を果たす。

ダビンチなどの過去の名画に触れ、自分独自に世界を描きたいと思うようになる。

「フランスの英雄の霊魂を迎えるオシアン」

ナポレオンに認められたジロデが、描いた絵画。宮殿に飾られる。

この絵を見たダビッドは、「ジロデの気が狂っているか、それとも、私が、絵画という芸術について、もはや何も知らないかのいずれかだ」と語る。

ジロデはその後も活躍を続け、勲章ももらう。

道徳的で、ダビッドに対し、ジロデは官能的で、両性具有的な画風を選んだ。

エンディニオンの体は、引き伸ばされている。ロマン主義に通ずる、新しい伊吹が感じられる名画。

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