◆◆◆ 2097 ★ ポン中のヤベ兄貴 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.11.12.

ちょっと前に、サイケな格好をした人が、ギャラリーで絵を見ていった。

ファッションにものすごいこだわりがあるというか、目立つというか、そういう造形である。

その人が、最近、ギャラリーの前に、別な男と立っていた。

男は、「オレのオヤジです」

と紹介してくれた。

彼らは、稲荷寿司を食べながら歩いていたため、私は、中に入って食べたらどうかと勧め、インスタントコーヒーを入れてあげる。

ヤベ兄貴が獄中で描いた奥さんの

似顔絵。上手い。

その男は、以前、麻薬の運び屋をしていたという話をし始める。

なんでも、お勤めを終えて、今は、キレイな体なんだそう。

彼的には、そういうことなんだろう。

洒落た帽子を被り、高そうなサングラスをしている。

サングラスをすると、爺のクセに、いい男である。

彼の話によれば、2年前にシャバに戻ってからは、一度もヤクには手を出していないのだそう。

今度捕まったら、死ぬまで出てこれないだろうという理由かららしい。

細かい話は割愛するけど、テレビドラマみたいな波乱の話は面白い。

オジャラ「あー、サングラスを取ると、やっぱ、人相悪いね。」

ヤベ兄さん「ソウダロー、悪いこともしてきたからね。」

オジャラ「ふーん、そんで、今は何してるの?」

兄さん「頼まれればなんでもやるよ」

蛇の道は蛇。

そういう諺がピッタリ。

世の中にはイロイロな職業があると思わされた。

こちらはお嬢さんの肖像。

細密画家になれるレベル。しかもキレイ。

ヤベ兄さんは、その後また訪ねてきた。例のサイケな男と一緒である。

兄さん「ネーチャン、今日はプレゼント持ってきたよ。」

オジヤラ「安物は要らないよーっ。」

アタシに、クロコダイルの赤いバッグをプレゼントしてくれる。

オジャラ「うわーっ。これ、クロコじゃん。ありがとう。」

中古品のため、少し薄汚れていたが未使用の品で、タオルで磨いたらピカピカになる。

オジャラ「着物のときに使うよ。ありがとう。」

お礼に、頂いたビールを一本ずつ振舞う。

というように、毎日楽しすぎて困る。

これでは、前のように、人が来すぎて、作品が作れなくなるではないか。

頑張って、中に入るなオーラを出さないと。

兄さんは、もう七十を超えているからね。

残りの余生をシャバで過ごしたいという気持ちなんだろうと思う。

年金とかもらえるんだろうか。

入っていたとは思えないけどな。

まあ、だいぶ稼いだとは言ってたけど、そんなお金、なくなっちゃうもんね。

今の生活はまあいい。

彼の絵は描いてみたい。

アタシは、いくつかポーズを取ってもらい写真を撮らせてもらう。

彼のケータイのシャメも撮影してあげる。

アタシが撮影するなんてね。お得だったわね。(^O^)。

それにしても、イロイロな人が来るよなー。

タキシード着た男はホームレスだったしな。

やっぱ、そういう商店街(飲み屋街だからなんだと、最近納得することが多い。の?だからなんだと、最近納得することが多い。

銀座の青木画廊さんだって、キャバレー白バラの隣なんだからさ、アタシのところもな、、、、

と思いたいが、そういうものでもない。

ここは銀座じゃないからね。

おじゃら画廊

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