◆◆◆ 2093 ★ 電話での会話 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.10.12.

H岡さんから電話が入る。

内容はもう、よく覚えていないが、彼と、横山大観の話になる。

H岡さんは、大観の絵がいいとは思わないと話す。

アタシの意見は、ヨイ作品と悪い作品がある。

というところである。悪いというか、早いというか、富士山の、三分ぐらいで描きましたという絵ばかり見たのでは、彼の作品の本当の力は理解できない。

逆に、足立美術館収蔵の、超力の入った作品なんかを見れば、彼の偉大さは理解できると思う。

画家の評価、絵の価値というのは、画家の画業の質と量により決まる。

大観は、質のヨイ作品をたくさん残したから、絵の値段が高いということもあるし、知名度や人柄による、大衆からの人気があるということもある。

どんな場合にせよ、誰かの作品の善し悪しを語るのであれば、彼の展覧会などで、ほとんどの作品を見てからにすべきである。

絵を見るというのは、そうとうの労力及び費用を要する。

そういった対価をかけ、ヨイ作品に触れたものだげが、良い作品とは何かを知ることが出来るのである。

H岡さんの作品は、コラージュが中心なのだそうだ。私はそういう手法を否定しているということではない。

ただ、ノリの耐久性などもあるし、印刷物そのものが、油彩や日本画などと比較し弱い。

退色しないで鑑賞に耐えられる期間は10年もないと私は思っている。

500年持つのか、その後、修復などを重ねれば1000年持つのか。

そういう、耐久性が高いということは、実は芸術性の評価に重要な意味を与えている。

例えば、マティスのジャズのシリーズなどは、マティスお気に入りの中性紙(確か、アルシュ)を水彩絵の具で塗り、色紙を作ったものだと言われている。

それが正しければ、紙も耐久性を持つし、(絵の具のメーカーにもよるけど)色も、そんなに退色しないはずなのである。

美術館の管理者が大切に扱っているということもあると思う。

版画などで再販すれば、それなりに売れるドル箱収入源である。

世界中の美術館に貸し出すことも可能。

耐久性と人気、セットにならなくては、儲からない。

そうして、芸術に限って言えば、見る人に媚びたりもしてはならならい。

先月、アマゾンから、売れ残りの図録(ら・おじゃら)の一部が返品された。

そうしたら、図録の最後の一冊が販売されたらしく、今度は、品物をセンターに送れというメール。

返品してきたり、再度送れといったり、面倒くさくてしかたがない。

それにしても、誰が買ったんだろうね。

ネットで無料で見られるのにね。

年間9000円かかるので、商品が一つだと、基本的に赤字である。

赤字の商売はやめようか。宣伝広告費と考えて、アマゾンからリンクを貼られるのは、SEO対策としては悪くない。

かといって、品物が増えるわけじゃないからね。

ビミョーだよね。

おじゃら画廊

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