◆◆◆ 2081 ★ ガレとドーム ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.9.7.

美術番組を見る。

ガレのガラス作品というのは、イロイロなところで売られているのを目にする。

まあ、カンタンには作れないという技術の高さが、彼の作品の地位を不動のものにしている。

正確な表現をすれば、彼にしか作れないというのが正しい。

アシスタントがいたとか、工房の人が作ったというのによっても、値段が違うようだが、総じて、品物の品質と比較して、不当に高いというのが個人的な意見。

美術館には、もっと優れた品もあると思うけど、日本のオークションの下見会とか、アンティークショップなんかに売られている品は、あまり出来がよくないなというのが本音の処である。

まあ、ガレは十分に値段が安定して、儲かる構造になったんで、こんどはドームに突っ込んで儲けようという気合いは感じられる。

美術品のマーケットというのは、作家の知名度と、市場での露出頻度や、美術館、収集家の所有状況という、様々な要素が複雑に作用し合う。

知名度を上げることができなければ、ほとんどの作品は、価値ゼロのまま。

まあ、中川一政や、三岸節子のの絵と並んで、負けない絵というのもそうは無いという話で、結局巷のほとんどの作品は、画力が足りないという一言に尽きる。

本当に絵が良ければ、扱い者やコレクターは、必ず気づくからである。

あ゛ー、拾って来たフライパンが足元に転がっていて邪魔だーっ。

ドームの作品ねー。

パリ万博で、特賞を、ガレとドームが両方で獲得したことについて、ガレのコメント。

審査員は、模倣品と、本物の違いも分からないのか。

まあ、そういうことになる。

北斎と広重の絵にしたって、広重のことを否定するわけではないが、北斎の絵に強くインスパイアされた広重は、彼の絵を超えることを目標にし、20年かけて、北斎に追いついたのだと考えれば、どちらの芸術性が高いのかという判断は容易い。

天才というのは、非凡だから、後世に残るわけで、それは、知名度の高いあらゆる作品がそうなのである。

ドームの作品の中にある、野花の絵は、本当に優しい。

ああ、こんな器に、ビスケットや、ボンボンなんかを入れて、お客様に出してみたい。

そういう、普段使いの、気取らないところが素晴らしいと思う。

ガレの、茶色の地に、花や虫なんかが散らばっている作品は、ガレのだっていうのは分かるけど、別段身近な所においておきたくもない。

皆が欲しいのは、彼の作品が高いということを誰もが知っているから、『値段の高いものを持っている自分』というのを、褒めてほしいという感覚なんだろうと思う。

まあ、仕方がない。

ホントに良い作品は、なかなかでてこないだろうからね。美術品というのは、ご縁のものである。

どうかな。70万円の花瓶。

うーん。

写真見ながら、絵の中にいれこんだりして楽しもう。

別段、自分で日常使いするものは、陶芸教室の生徒さんの作品で、十分にハッピーである。

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