◆◆◆ 2001 ★ 祝!2001話 ★ バルテュス展 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.5.30.

昭和サロンのマスターのオススメもあり、テレビで特番も見たので、早めにバルテュス展に足を運ぶ。

さすがに、メダマの、メトロポリタンの赤いスカートの女の子の絵は素晴らしかった。

正確には、どの人物画も素晴らしい。

最近見た展覧会では、ラファエロ、エルグレコ、竹内栖鳳の次ぐらいというクオリティーの高さ。

自称美少女のコレクターだしね、フィギアだって、トルソだって同じ扱いというポリシーなので、当然、彼の作品というのは、個人的には、食欲をそそる。

ということになる。

というか、目線が男目線な作品で、仕上がりも卑怯だなと思う。

女性の陰部丸出しの絵がいくつも展示してあるというのは、美術館で見るのは久しぶりというか、初めてかもな。

そういう意味では、前回の工藤さんの作品も、男性性器大量という展示ではあった。

ちょっと違うかな。根本的な美しさが違う。

バルテュス展のチラシで作ったコラージュ-1

でもまあ、彼の描く少女たちは服を着ていても、エロさは感じられる。

そういう目線が厭らしい。

という話がね、彼が美少女モデルと密室で、何か関係があったんじゃないかとかね、そういう噂は、消えることもないだろう。

何人かいた、彼の若い妻たちも、まるで子供のような美しさで、彼女らの裸婦もガンガン描いて販売していたというのは、画家の王道だと思う。

右の絵の、ピンク色のワンピースを着た女の子は、額には傷があるように見え、放心状態の中、その傷を見つめながら、恍惚とした表情を浮かべている。

横には、暖炉に火をくべて、部屋を暖める男がいる。

彼女を陵辱したのか、それとも、誰かに犯された少女を救い出したのか、

そういう、タブーを含めた、いくつものシーンが想像される、恐ろしい作品である。

バルテュス展のチラシで作ったコラージュ-2

彼の作品には、ところどころに猫も登場して、そのことも、愛猫家としては嬉しさ極まりない。

何回か前の日記で、カネコさんの作風に似ていると書いたが、それは間違いである。

似てはいない。

ただ、精神的な部分が、共通なところもあるのだろうという気持ちにはなる。

たとえば、毅然とした少女の表情や、ポーズなどがである。

影響を受けないことは難しいと思う。

特に人物を描く場合、人間の構造や、ポーズ取りというのには、ある程度の限界があり、同じようなポーズであったとしても、模したとは限らないということは自身が経験済みである。

カネコ先生の作品も、素晴らしいけど、やっぱり、ウノアキラ先生のことを思い出してしまい、あっちのほうが、ステキだなという気持ちになってしまうのだ。(記憶のロッカーが同じ場所にあり、カネコ先生の絵とウノ先生の絵は、いつもセットで出てきてしまうの)

一枚欲しいよな。@ウノアキラ先生

バルテュスの筆致は、フレスコ画に影響されてか、マットなマチエールが多くあった。

少女像には、いくつもの画風があり興味深かった。

これらは、ホントウに、同じ人が描いたのかという疑問まで残るほどである。

画風としては、芸術自由的な、実在を無視したような自由さには劣る。

リアル系かというとそうでもないし。

絵画かといえばもちろん絵画であるし、芸術かと問われれば、確かにそうだというのが私の回答である。

本人は、職人だと語っており、まあ、絵的には、他の追随は難しいだろうという域。

本人は、絵画作成は、モデルとの共同作業だと語っていたし、近所の時間のある女の子に小遣いを握らせ、横に座らせるというのは、ある意味、モデル調達の天才かとも思えてくる。

美術モデル事務所のヌードモデルを頼めば、1回3万円ぐらいが相場だし、画家が妻をモデルに絵を描いたり、被写体を求めて浮気を繰り返すのも、同じ理由である。

最も興味深かったのは、画廊が多額の金を前貸しし、彼は広い城を手に入れ、創作活動に没頭したという事実である。

誰か貸してくれないかしらね。あはは。

アタシも、古城の3個ぐらい買いたい。

おじゃら画廊

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