◆◆◆ 1956 ★ 三岸節子の図録とすみれちゃんの話 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.1.28.

すみれちゃんは、ズボンのゴムが止まっている部分の糸がほつれてしまったので、直してほしいと持ってくる。

もう年だからね。できないのも仕方が無い。

そういうニーズというのはあるんだろうね。

それから、カレンダーの風景を、写真にプリントしたいのだという相談。

そんでもって、それをスキャナで取り、A4に加工してあげる。

30号のカンバスに描く予定なので、そのサイズに更にリサイズ。

どうして、無料でやらなければならないのか全く解らないが、今日、彼女はお金を持っていなかった。

またお金を使いすぎたんだと思った。

見栄ばかり張って、人のことをケチだケチだと言って歩いているのに、所持している現金を、いつも使い果たしてしまうのである。

家賃をまとめ払いしていると聞いたことがあるので、きっと、そういう月なのかもしれない。

お金が無いとも思わないが、手持ちの現金を、全て使い果たしてしまうんだよね。

さみしいからね。

何がしか買うことで淋しさを癒すというパターン。

アタシも、人のことが言える立場でもない。

学校には定期で通学しているので、お金はかからない。

弁当持参で、備え付けのポットでコーヒーを入れて飲むのが日課。

学校ではお金は全く使わない。

帰りに、ギャラリーで猫に餌をあげて、隣のバー サンで、ビールを一杯だけ飲んで帰るのが日課である。

すみれちゃんは、具象と抽象の違いが解らない。

この程度の絵の知識で、どうやって、巨大画壇の人たちと話すんだろうって心配になる。

具象と抽象の違いについて、すでに三回以上は説明したと思うけど、理解には及ばないのである。

年のせいなのか、もともと、何らかの話に深い理解をする必要がなかったのか、どちらでもいい。

解らないという事実だけが残る。

アタシは、昔、三岸節子の画集を取りだして、「この花の絵はね、具象というんだよ。花なんだけど、何の花か解らないでしょ。

グチャとしていてね。そういう、何かを描いているんだけど、形が大きく変わってしまった絵を具象。

ネクタイの柄のように、模様的で、何だか全く解らない絵のことを抽象画というんだよ。」

これほど明快な説明もないと思うけどな。

すみれちゃんは、アタシが持っていた図録を、書店で取り寄せて、自分でも眺めているみたいだった。良い画集だと喜んでいた。

そうだろう。節子の作品の中でも、ヨイ絵が並んでいると思う。

そうして、アタシも、画集の絵を見つめる。

なかなか、こういう絵にはならないもんだよね。

そうして、彼女の、みなぎるような力溢れた油画のことを思い出す。

それにしても寒い。

しかも、パソコンの調子が悪い。

パソコンというか、ネットの調子なんだろうと思う。

イーモバイルの、小さい端末機。

ショボ過ぎるよ。

ユーチューブも、ミクシーもアクセスができなくなってしまい、どうすればいいのか全く分からない。

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