◆◆◆ 1953 ★ と、ある若人との会話 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.1.22.

社会人が集う学校であるから、老若男女。

公然と、クラスメートと話す権利が発生する。

それは、セクハラなどとは違う。

特殊な列車に乗っての通学路ということがあり、同じ電車に乗る学生とも仲良くなったりもする。

そうすると、自分よりも、20歳以上も年下の若人と知りあったりもするのである。

彼はちょっとした音楽家で、長らく社会不適応のため、バイト程度の労働しかしたことがなかった。

という理由から学校で学び、資格を取得し、新しい人生を切り開こうという世界に挑むのだという。

オジャラ「音楽がそんなに好きなら、どうして音楽関係の学校に行かなかったの?」

若人「そんなに簡単な世界ではないですよ。音大出たりしないと」

確かにそう。ちょっと前にも、バイト先に、物凄いカワイイお嬢さんがいた。

彼女は、高校時代の3年間、ウイーンの音楽学校で学び帰国。

まだ20歳で大学生だけど、ドイツ語の教師になるべく、道を軌道修正しようとしていた。

オジャラ「折角才能も、家族の協力や、学校の応援もあるんだからさ、アナタは、恵まれているんだよ。あと3年ぐらいは頑張りなよ。」

アタシは、彼女にそう話した。

まだ諦める年齢ではない。

オジャラ「いい?目指すところを間違ってはいけないわ。

世界的な音楽家を目指しなさい。世界の何らかの賞を取れば、日本で教えたり、教室開いたりもできるしね。でもね、賞が全てじゃないのよ。

大切なことは、目指すところを間違わないことよ。日本で、オーケストラに入って、恋人と結婚して、大学講師にでもなって、暮らせればいいなんて、ちんまりとした夢じゃだめよ。

高い所を目指して頑張りなさい。」

彼女はまだ若いし、才能も運もある。しかも、美人なのだ。

頭だって悪くない。誰にでも持ち合わせたものではないのだ。

音楽というのは、アタシの研究によると、作曲者、歌手、作詞家の全てを兼ねると、結構入ってくるという調査結果がある。

どれか一つでも、一発当たればそれなりに人生設計を変えられる。

まあ、それ以外は難しい。

自分で作れない演奏者となれば、よほど演奏の腕が高くなければならない。

絵と同じで、聴くものを引き込み、何がしかのお金を払うのが当然という域は、誰にでも手に入れられる場所でもない。

アタシは、その男にも、もう一度話す。

オジャラ「でもさ、諦めるところじゃないでしょ。人生というのは一回しかないの。

生活も大事だけど、やりたいことがあるのであれば、それも大切にしながら生きなくちゃ。

人生というのは、信念なのよ。」

無神経な押しつけがましい信念でも、信念は信念。

人生というのは、パッションと、信念の二本立てである。

前に進もうという気持ちと、自分を信じる力。

これを持ち続ける精神力こそが時代を変えるのである。

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