◆◆◆ 1891 ★ 六本木クロッシング ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2013.11.6.

本日、竜姫と美術館。

六本木→日本橋の予定。日本橋の方が、飲むのに、懐に優しいというのがその理由。

ヒルズの、六本木クロッシング。現代系バリバリという展覧会。

日本人の前衛芸術家を多く紹介していて、アタシは、誰一人として知らなかったけど、そういう企画がないと、世に出られないよなと思わないわけにはゆかなかった。もう6回とかやっているみたいだし、アタシも、キュレーターに図録送っておこう。

サイモン・フジワラ氏による岩のインスタレーション

映像も長いものも短いものもある。平面的な表現というのは、見ていて物足りないと感じる場合が多い。

アタシも竜姫も、作品そのものより、作品の説明をしている映像を見るのが、好きである。

特に、サイモンフジワラ氏の、岩について考えた映像は興味深かった。

大宰府天満宮から、千年の耐久性を持つオブジェを作ってほしいという依頼によるものである。

彼は、世界中の、有名な石や岩を見て歩く。

たとえば、キリストが死んだ時に、横たえられた大理石。実は、500年ほど前に焼失し、現在はレプリカらしい。

とか、メッカのナントカの石(イスラム教徒に改宗しないと見られないので、知人に触った感触やどのような素材だったかをインタヴュー)とか、

天の岩戸があった場所に行ったり、剣の刺さっている石(アーサー王系の有名な話)などをである。

そうして、型を作り、セメントを固めた岩を造るということに決め、それを、さまざまな有名な石の色に似た色にペイントする。

ストーリーの仕立て方が、シンプルで、このプロジェクトに対する説得力を増す内容である。

隣のモニターでは、天満宮に、その石を奉納する様子の映像が同時に流される。

石は、天満宮の、どこに置くべきか、どこに置くことが可能なのか。

とかね、

岩について考えさせられた。

彼が、嘆きの壁だったかな、そこを訪ねたときに、高熱を出していて、その後に行った美術館のベンチで爆睡してしまう。

そのときに、15年愛用した、赤い野球帽を盗まれてしまった。

その赤い野球帽に似た品を、何百種類もの赤帽の中から、彼は、素材、触り具合、色、大きさ、形状などを分析し、膨大な時間をかけて選び出したのだけれども、それが、レプリカ(旧来の品と違うということ)は、1か月もしないうちに、忘れてしまった自分に気付いたのだという。

帽子の話は、岩とは関係ないけれども、自分の感情や愛着の変化などがよく伝わってきて、そういった思考というのは、ごく一般的な人が誰でも思うものなのだという話である。

アタシは、モナリザの複製画が、ダビンチ展で12万円で販売されていて、それが、十枚以上も売れていたという現実を思い出していた。

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