◆◆◆ 185 ★ お祭り-2 ◆◆◆

こちらは、あまりやる気を感じられない山車。

一応、タイコを叩く担当というのがいて、子供たちはお菓子をもらおうと、綱を引っ張って山車を引く。

神社に到着。

アタシは、皆さんが町内を練り歩いている、静かな時間帯から、こっそりと神社のスケッチなどをする。

そうして、神輿が戻ってくるとどうなるのか。

おおっ。こんなに山車引いている人いなかったけどなあ。

何でも、ママの間では、子供がこういう衣装を着たがったりすると、買い与えて、イベントに参加させるのだそうだ。

子供の意思を尊重するらしい。

やっぱ、一度位はやってみたいものなのだろう。

どのみち、この辺りは地価が高いので、若い人は自力で住んだりはできないのだ。そうすると、住んでいる人は、ほとんどが親も地元の人ということになり、子供は、その辺のイベントを受け入れる能力が高いのである。

神輿のある蔵の前で、お菓子が配られる。

ルールは、スタート前に、リボンをもらう。

このリボンがない人は、山車に参加しても、お菓子はもらえない。

このリボンを手にして、山車を引っ張るという所が重要である。

そうして、最後に、リボンと交換で、お菓子がもらえるというシステムである。

リボンは、朝と午後の2回配られる。

『オマエっ、こんなところでズルしてるんじゃないよっ。働かないと、お菓子もらえないよっ。このバチ当たりっ。』

などと、境内で自分の子供を怒鳴り散らす母親を見たら、同級生だった。たははは。

下町の母は強し。

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