◆◆◆ 179 ★ 画材ショー ◆◆◆

2004.9.4

今日は、大井町のコロニのクロッキーの日で、途中の浜松町では画材ショーなる展示会があるので行ってくる。

絵も描きたかったのだが、画材ショーというのは、今日しかいけない。

絵は、明日でも描ける。

というのがその理由である。

今週は忙しかったぜ。

そんでもって、新しい画材をチェック。

Tシャツに直接描ける絵の具というのが、通常6本3000円のところ、2000円だというので、買うことにする。

アタシのヒマワリのTシャツは、見た人全員が『ゼッタイに売れる』と断言し、Tシャツを作るよう勧めてくれるからである。

勧める方は金がかからないからさー、気楽なもんよねぇ。

在庫になったら、自分で着ます。キッパリ。

もちろん、自分の絵をアイロンプリントキットなどで作って印刷しても構わないのだが、アタシは、ホンモノにこだわりたい。

あとりえおじゃらで買う品は、ホンモノでなければならない。

そうなのだ。

ココに、作家魂が入っている。

Tシャツに絵を直接描画するというのは、全く馬鹿げた話だと、アナタは思うかもしれない。

でも、その作業は、アタシの、絵の鍛錬になる。

失敗できないという環境の中で、集中力は増し、描画力は極まってくるに違いないのである。

アタシは、どんな絵を描くときだって、エンピツなど使わない。ペンや筆ペン、クレヨンなど、消せない画材で描くことを続けてきた。

消せると思うだけで、心に油断ができ、いつまでたっても、線を捕らえることができなくなるのだ。

絵を描くということは、被写体を線や面で書き写すということに他ならない。

ペンを使って絵を描く人や、エンピツでもケシゴムを使わないで描く人の描画力は上がってくる。

アタシは、エンピツを否定しているというのではない。

これから絵を始めたりする人には、ある程度、試行錯誤も必要だと思うからである。

でも、もし、本気で上手くなろうと思うのであれば、失敗しながらも、ペンで描くことをオススメする。

何十枚も失敗し、やっと線を捉えることができるようになってくる。

でも、一度手に入れた描画力は、練習を繰り返すことで、エンピツの人と、物凄い差がついてくるのである。

画材ショーが終了し、クロッキーまでは時間があったので、浜離宮庭園で、スケッチをする。

知らない人が話しかけてくる。

『私も、先日クロッキーを初めてしたんですけどね、センセイに、一言、「比率はイイ」とコメントを頂いたんですけど、これは、どういう意味ですか?』

などと聞いてくる。

内心、『そりゃ、一生懸命誉めるところを探した結果、やっと見つけたよい部分なんだと思う』と言いたかったが、ヌードデッサンがキライになる可能性すらあるので、『初めてのときは、なかなか上手くかけないものですけど、必ず、描ける様になりますよ。』と励ますことにする。

アタシの、一番初めのスケッチは、顔しか入らなかったのでよく解る。

しかし、デッサンというのは、慣れてくるとどんどんと描けるようになってくる。

その人は、何分もアタシに話しかけてきて、早くどこかに行ってくれないかというキモチでイッパイになる。

そうすると、他にも人が寄ってきて、絵を見ながら、ガタガタと話しかけてくる。ウルサイぜ。

そんでもって、最後に、『趣味の人はイイわね』と言って去っていった。

殺すぞ!!

というように、画家への道は遠い。

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.