◆◆◆ 153 ★ 新しい方法で描く ◆◆◆

2004.8.1

人物画を描くに当たって、アタシは、ずっと悩んでいた。

どう描くのが、アタシの絵にとって、一番いいのかをである。

といっても、まだそんなに描いているというワケではない。

ルノアールの画集をもう一度見る。

彼のように描けるようになるとも思えないが、彼がどうやって絵を描いたのかというコラムを何度も何度も読んでいる。

透明系の絵の具、柔らかい筆、シルバーホワイトでの下塗り。

そういう、一つ一つの具体的な描画方法を真似てみようと思う。

もちろん、私は、ルノアールのような絵を描きたいと思っている訳ではない。

私は、私の絵を描かなければならないのである。

この絵は、何枚も下絵のスケッチや、クレヨン画を描いて、最終的な構図を決める。

この段階で、一旦乾燥させて、乾いた後に、顔の表情やなんかを決めてゆこうと思う。

今の段階では、かなりの透明感を保っている。

この後、透明系の絵の具を塗り重ねながら、もっと濃い色を作ってゆくのである。

前回のスケッチから、一枚描いてみる。

こちらは、クレヨンのスケッチと同じように、黄色でアタリをつけたあと、薄い色から順番に重ねて行き、最後に、赤と青で輪郭線を引いてゆく。

スケッチの方が、本人に似ていたと思う。

スケッチが描けているのに、油絵で描けないというのは、油絵の技術が不足しているということに他ならない。

当たり前か。

油絵をスタートしたのは、2003年の元旦からだからなあ。

途中で随分と中断しているし、あと500枚位描けば、多少見れるようになるかもしれない。

そんでもって、肖像画はまだ、力不足というのはハッキリ解ったので、得意系の作品を作り進んで、少し技術力を向上させる計画を立てる。

絵の具の力関係(色の強さと、混ざったときの色)を理解してゆくと、透明感を保ちながら、短時間で絵が描けるようになってくる。

この天使は、3枚目の天使。

この日は、ジャズシンガーを一枚、天使を5枚描いてしまう。

60枚下塗りが終了しているカンバスは、順調に消費されてゆく。

それにしたって、この絵は1時間かかってないと思うけどな。

うーむ。

もう少し加筆しようと思います。

塗り重ねることにより、ツヤツヤ感とか、油絵独特の強い色彩が、バーンと出てくるもんで。

あれだよなあ、アンアンの、『運命の出会い』とか、『強運の女になる』特集かなんかで使ってくれると、アタシも、嬉しいんだけどなあ。

たははは。

あそこの出版社は、一日に何百冊も、イラストレーターからの売り込みのファイルが届くのだそうだ。

アタシが、採用される日は遠い。

そういえば、アタシが表紙を担当している雑誌社の社長さんは、マガジンハウスの編集長と仲良しだったけどなあ。(実は、オジャラも会った事がある。そのときには、『通販生活で一番売れている品物は何か?』と質問したんだったぜ。編集長、嫌な顔してたけどなあ。)

今度、紹介してもらうか・・・・。来月、DMW20周年のパーティーもあるしなあ。来るかなあ。

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