◆◆◆ 118 ★ 油絵モード ◆◆◆

2004.4.17

今まで、版画の公募作品などに没頭しており、油絵から離れていた。

その後、アトリエが散らかりまくり、なかなかな、作品制作という気分にならなかった。

22日から始まる、国際ブックフェアの売り込み用作品ファイルや、CDなんかを作っていたからということもある。

そんなこんなで、散らかっていた品を片付け終わる頃には、乾燥棚の描きかけの油絵はおおむね乾き、加筆バリバリモードとなっていた。

赤い丸だけ残して、黄色く塗りつぶされた、失敗作のカンバスには、最近マイブームの、抽象画を描いてみる。

大きい抽象画は、まだ描いたことがないので、もう少し大きい紙に、墨かなんかを使って、伸び伸びと描く練習をしたい。

印刷屋のオヤジは、裏が無地のダンボールを大量にくれると言っていたし。

それにしたって、ミロみたいな絵にしたいと思っていたのにピカソも入ってきてしまう。どっちかにしてくれと言いたい人は多いだろう。

母が育てたガーベラを描く。

最初の描き始め。

花がオレンジなんで、反対色の紫で陰をつくって絵を際立たせる。

ある程度、花の周囲と、本体のコントラストなどに気を配ると、遠目で見たときに、絵が引き締まるというのに気づいたからである。

そんでもって、二本しか無い花の鉢をぐるぐると回しながら、5本に増殖させる。

絵というのは、花をカンタンに増やせて便利である。

この絵も、どんな風に完成するのか解らないが、花の絵に関しては、なんか、感じが掴めてきたっぽい。

結局速攻で切られてしまうガーベラ。

もともと、カットして鑑賞する花なので、花をつけたままにしておくと、株が弱ってしまうのである。

右側は、ゼラニウム。

色はこれから。

久々の人物画。

もう少し、輪郭線をハッキリとさせたほうがいいかもなあ。

絵に赤が足りないと感じて、オッパイを赤く丸く塗る。

絵が引き締まって、いい感じ。

余白も結構あるので、本の表紙なんかにいいかもなあ。

アタシの絵は、色がビビットで、全体的に派手目なので、光沢紙などに印刷されると、物凄く映えるのだ。

小さいカンバスに、やっとここまで体を入れられました。という感じの絵になってしまう。

何度も描き加えている作品なのだが、どうも、パっとしない。ダメなものはダメなのだ。

全てを描き直すか、このまま処分するか、一か八かで売ってみるかという、3通りの選択肢がある。

それだって、ガーベラの絵に比べて、こっちの方が、アタシの絵という気がしないでもなく、どの絵にも個性を入れられるようになるには、なかなかなれないでいる。

花の絵というのは、人物などよりも、特徴を出しづらい。

それだって、中川一政だって、梅原だって、見ただけで、彼の作品だと解るような絵を描いている。

先達に出来て、アタシにできないというのは、努力不足ということで、道はひたすら遠いと思わされる。

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