◆◆◆ 100 ★ 版画作り ◆◆◆

2004.3.19

朝、ゴミ置き場に『すだれ』が落ちているので拾ってくる。

これを、銅版に巻きつけて、版を作れるかどうか試すためである。

楽しみだわぁ。

版は、裏に腐食を止めるシールを貼り、表側には、簾を置く。

その上から、シッカリとビニールヒモを巻きつけて、簾の面と銅版の面を固定させる。

そして腐食液にドボン。

次の版は、スパンコールとテグスの作品。

テグスにスパンコールを通し、銅版にしっかりと巻きつける。

その後、ビニールヒモを強めに巻き、スパンコール面を版に密着させる。

このスパンコールは、もともと凹凸があるから、ちょっと難しいと思う。平らな、星型のスパンコールなどは、もう少しきちんと、面が出るんじゃないかと思う。

まあ、どうなるか、試しに腐食させてみる。

今日は、アクリル毛糸なんかでも試したので、腐食液の容器は、満員状態。

センセイが見たら怒るぜ。

でもまあ、時々ローテーションさせながら、ボチボチは腐食できているムード。

半分だけ漬かっていて、陶芸の焼きムラのような、偶発的なマチエールができるかもしれないし・・・・。

たはは。(ウソ)

今日は、7枚も完成してしまう。

売れっ子になっても、いつでも新作で個展が開けるぜ。おほほほほ。(この作品は売れることはありませんって。完成した出来上がりが、つまんねーのよ。)

そんでも、プチプチビニールを使った作品は、思い切りプチプチが表現できている。

毛糸は毛糸、簾は簾、スパンコールは、スパンコール。個性というのは、確かにある。

それぞれの個性を写しこんだ版となり、印刷してしまうと、見た人には、どうやって作ったのか全く解らない版画に刷りあがるのである。

銅版画の楽しみというのは、近寄って、ぐっと見つめて、この作品は、どうやって作られたのかを考えること。まるで俳句のようだ。

そうして、どうやって作ったのか、どうしても解らない作品というのに、時々出会ったときには、何か嬉しい。(作家本人が側にいるときには、アタシは聞かずにはいられない。)

天使の版も、あと少しで完成する。

天使は、肌色の部分や白の部分が中心となるので、濃淡を考えると、濃い色の紙に印刷するべきなのだが、肌の部分が、白く抜き出せるのかという不安が残る。

この版では、完成度が低すぎる可能性があるという意味だ。どうするのか迷うぜ。

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