◆◆◆ 060 ★ お友達の個展情報(ギンザフォレスト・オーギャラリー) ◆◆◆

2004.1.14

知人の個展が二個重なったので、

ギンザまで足を運ぶ。

風が冷たい一日で、日差しがまぶしかった。

何故行ったのかといえば、ヌードのポストカードだったからである。

この絵には、心惹かれる魅力がある。

おおっ。ニシゾノ画伯は、こんな感じ。

アタシは、初対面だったのに、

『美女の間に立て』とか、『もう少し右』などと、ウルサク指示を出し、撮影。

(その割には、ケータイなんだけど。)

うーん。どの絵も、イケてるわぁ。

そんでもって、この、白い額は、手製なの?とか、モデルはいるの?

などと、絵の販売には、全く結びつかない質問で、場を盛り上げる。

オジャラが一番気に入ったのはこの絵。

油絵なのに、8万円だぜっ。

不景気で、アートの値段は下がり気味である。

でも、8万円では買えないぜ。

オジャラは、大量の抽象画も見ているけど、人物の絵というのは、抽象画などよりも、数百倍、絵を描くスキルが高いのだ。(ホントウ)

そうして、この柔らかくて、ツヤツヤした人間の肌の表現を手に入れられる画家は少ない。

フツー、油絵の具というのは、塗れば塗るほど、画肌が暗くなり、ドヨーンとしてゆくものだからである。

そうして、小さな画廊は、『貧乏美大生でございます。今度、グループ展を開くので、その下見に参りました 』という、これまた、販売に全く結びつかなそうな小僧共に占領されてしまう。

マジっすか?

そうして、アタシは、スゴスゴと、別なギャラリーでも冷やかそうなどと思うのであった。

この、『奥野ビル』には、いくつもの小さいギャラリーが点在していて、上の階から、下の階に、降りてくる感じで周るといい。

小さな場所で、ひっそりと、みんな個展を開いて、誰か来ないかと待っている。

こんな、ボロイビルなのよ。たはは。

これって昭和レトロなの?

間取りに無駄が大量にあり、構造が複雑なので、この廊下だけでも、私製映画ができそうな勢いよぉ。

そのあと、8丁目のオーギャラリーまで、銀ブラする。

オーギャラリーは、オジャラの、銅版画のお教室のお友達のヨシトミさんが、以前、個展を開いたところである。

今回は、この筋のギャラリーでは広めと思われるスペースに、小品がズラリと並んでいた。

何でも、お正月のお年玉セールで、どのアートも一万円以下というのが、ウリである。

一万円以下のアートは、どんなものなのかと、見に行かないワケには行かなかった。

既に、大量の作品は売約済みで、追加に次ぐ追加を重ねているらしい。展示即売みたいだった。そうだろう。展覧会が終了したあとに、梱包したり、送ったりするのは大変だもの。みなさん、その場でお持ち帰りできるのがウレシイ。

また、大量の作家さんたちが出品しているから、イロイロなスタイルのアートの中から、お気に入りを探せるというのもウレシイ。

売れている作家さんと、そうでない作家さんには、圧倒的な差があった。

何の差なのかといえば、赤丸印の数の差である。一人で4コも5コも売っている人もいれば、一個も売れていない人も多い。

どの方も、知名度はそんなに無いと思われるが、作品には差があるということなのだろう。

同じ一万円でも、並ぶと差は歴然だからである。

そうして、こんなに小さい、安く売られている作品でも、売れればうれしいというのが、作家なのである。

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