◆◆◆ 016★銅版画_摺りの様子 ◆◆◆

2003.8.15

何色のインクで刷ろうか考えて、インク箱を覗く。紫色 60mg 5660円。

はぁ。おフランスのインクは、値段が高いぜ。

と、隣に、ブルーのインク缶を発見・・・。こちらのインクは安売りしていたが、同じフランス製。

これでいいか。

このインクは、メチャクチャ色がキレイなのである。

銅版画は、一枚一枚、銅版の溝にインクを詰めて、更に、溝以外のインクを拭き取って、プレス機にかけて印刷する。

この、余分なインクを拭き取るというのが、メチャクチャ時間がかかるのである。

どんな版画だって、容易くは無いということか。

今回は、もともと、版の表面全体にギザギザがあり、磨ききれなかった銅版なので、版画全体に薄い曇りがかかり、また、これが幻想的な感じに仕上がった。こういうのも、いいかもねえ。

おおっ。これが、紫インクを使って刷っていた頃の作品。バリに行く前、3ヶ月程、銅版画を習い、その後、プレスマシンも購入して、自宅で作った作品。(約4年前)

まだ、初期の作品で、線が硬いし、絵も下手なのが特徴である。

この作品は、当時のアタシの思い入れがある言葉を刻んでみた。

アタシの友達は、この作品を選ぶ人が多い。このメッセージは、アタシの事を思い出し、自分も夢を探そうと思うのだそうだ。

こちらが、新作(一部)『好きなことをして生きなくちゃ』全体は、銅版画のギャラリーで見られます。

うっすらと、ブルーが表面を覆っている感じ。『き』という文字が失敗したよなあ。

マジックで腐食を止めようと思ったのに失敗。

センセイも、『ニスを使うように』などと言ってました。手を抜くと、必ず、問題が起きてくる。

これだけで、この版は台無しなのである。

失敗した線を消そうと思い、『スクレーパーアンドバニッシャー』なる道具を探すも見つからない。

マジっすか?

あれは、道具の中でもお高い分野の品なのだ。どこ行ったんだろうなあ?

もう買えないんだけどなあ。(高)

こちらは、『小さな夢があります』(一部)

二鉄での腐食は、まだ経験が浅く、また、硝酸みたいな腐食にはならないので、どうも、気に入らない。

まあいいか。もうちょっと、イロイロと試さなければならない感じ。

グループ展の作品は、この程度でもいいよーな気がするわぁ。

上のとどっちにするか迷う。

やっぱ、バラかなあ。

銅版画は、各8枚ずつ刷り上げて、今日の銅版画は終了。

紙を水に漬けておいたりしなければならないので、追加で作りたいといっても、今日は、もう印刷できないからである。

搬入日まで、まだ時間があるので、もう2版位、作るかなあ。

まだ、時間があったので、ポストカードを描く。

描きだすと、いつも止まらなくなる。

どんなメッセージにしようか、どんな顔にしようか、どんどんと作品が描かれていく。

新しいタイプのケータイ用に、少し大きな画像で待ち受けを作りたいし、ポストカードとしてダウンロードできるように、電子本にしてもいいしなあ。

そうして、ポストカードは、出来がいいので、銅版画はいつも売れないのだった。似て非なる作品なのだが、ポストカードの出来がよすぎるのよねえ。いくら時間がかかっても、結果が伴わないのであれば、何もしないのと同じ。もしくは、金がかかるぶんだけ、悪いと言えなくもない。

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