◆◆◆ 010★銅版画復活 ◆◆◆

2003.8.5

100万画素カメラが売りのケータイで撮影。まだ、ケータイに慣れてないので、興味深々のお猫様。カメラには、もうウンザリしているらしく、このように、カメラ目線をしたりはしない。

今月から、銅版画を何が何でも始めなければならないと、使命感に燃え、御茶ノ水に。

別に道具は全て持っているし、自宅でもできるのだが、あの雰囲気が大好きなのだ。

イロイロな方の作品を見るというのは、本当に勉強になる。勉強というか、脳の刺激になるというのが正しい。

センセイにも、まだ教えていただきたいことが沢山ある。

センセイは、アタシがバリ島から帰国してしまったので、なんか残念そうだった。

そうだろう。一気に教室は、うるさくなってしまうもんなあ。

皆さん、申し訳ないっす。

また、よろしくお願いします。

版への下書きは一枚完成。

帰りは豪雨となる。

どしゃぶりに濡れる 山頭火のキモチ(オジャラ句)

8.6

文房堂では、アートスクールの方の作品を、半年に一度、発表する場を設けてくれている。

アタシも、9月に開かれる、アートスクール生徒の作品展というのに出展しようと思い、作品を作らなければならなくなる。

そういうことでもなければ、自宅で銅版画をやるのは、もっと先になっていたと思われる。

銅版画は、木版画などと比較して、もっと沢山のスペースやら道具が必要だからである。

あちこちに分散している道具を探し、足りない道具は、買いに行き、どうにか、下準備は完了したのである。

久しぶりに、箱から出された、銅版画のプレスマシン『雨上がりの夜空に1号』

少し錆びてしまう。はぁ。磨かないとなあ。

爆弾と間違えられながら、バリに持っていったよなあ。

8.7

辰爺が残していった、鉄道のパネル写真。

辰爺は、鉄道マンだったのだ。

庭には、錆びた線路が60センチ程、転がっている。邪魔なんだけどなあ。たはは。無料進呈しますので、取りに来てくださる方、メール下さい。錆びてます。

パネルの写真は、もう、大分傷んでいるのだが、素晴らしい出来栄えなので、ビニールに入れて、アトリエに飾ることにした。

この家からは、このような古い、貴重な写真が何枚も出てきて、電子写真集にできるといいんだけどなあなどと思い立ち、ご遺族の方に連絡を取るオジャラ。

著作権は、本人に所属し、他界された場合には、ご家族がその権利を持つことになるので、写真そのものをオジャラが所有しているとしても、勝手に本などにするワケにはいかないのである。版権を取ればいいのか。うん。なるほど。何かやろうとすると、また、勉強せねばならなくて、出版者も楽じゃないわあ。

この日は、朝から新しい本作りを始めてしまい、一日、パソコンをやってしまう。

病気だよなあ。やっぱ。

8.8

フジテレビの日だなどと思いながら、猫とアトリエに向かう。彼女は、アトリエの周囲にも大分慣れてきたようで、領土拡大の野心に燃えている。

下町の猫は、田舎の猫よりも、アタマがよくなるに違いない。何せ、迷路みたいな猫道を、くまなく点検しては、他の猫と、揉め事を起こし、さらに、また帰ってこなければならないからである。

田舎には、猫しか通れない道というのは少ないが、ウチの周りは、狭い敷地に家を大きく建てすぎて、人間が通れない道ばかりなのだった。(自宅も、アトリエも、窓を開けて、手を伸ばすと、隣の家に手が届くのである。)

朝から、頼まれていた挿絵を描き、表紙の仕事をちょろりとして、いよいよ銅版画に取り掛かる。

今日は、先日完成した版の腐食と、新しい版を完成させて、更に腐食。

げげ。マジかよ。

帰国第一号。

失敗したよなあ。

今日は、初めて第二塩か鉄という液体で銅版を腐食する。こちらの版は、腐食面を下にして5時間腐食。

げげ。深すぎるじゃんよ。

そんで、インクを詰めては刷れない程深く腐食されてしまったため、やむなく、ローラーでインクを乗せて、腐食した部分を抜き出すことにした。

はぁ。『と』が逆だよ。オジャラ。

『ちょっとやせた ちょっとがまん』

乙女心をそそる作品なんだけどなあ。

これ以上刷るのはムリだよなあ。うん。

『ほんわり』

こちらは、二鉄に4時間腐食。

自分でカットした、バリ島の粗悪な銅版で作ったので、版には、もともと、致命的な傷があり、イラストで、ちょっと誤魔化したという感じ。

上の作品とは逆に、腐食面を上にして腐食したので、線の感じは、いい感じだった。

画面が汚れてしまったのは、まあ、もともとの版にも問題があるから、仕方ないよなあ。

絵は上手くなっているとは思う。

上の作品は、時間をかけて下絵を描いたので、マジ、もったいなかったよなあ。

もうちょっと、作品を作り進んでみようと思う。

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