2003/Feb/2 Today's model is Lea.

今日のモデルはLea嬢。

オジャラは、デッサン会場に、スンパ布を天井から吊るして、さらに、観葉植物を持ち込んだ。
ところが、一人のアーティストは、観葉植物が気に入らなかった。
『彼女はこんなにキレイな人なのに、どうして植物が必要なの?』などと言いいはじめる。

アタシは、絵の邪魔にならない、部屋のどこかにあれば、
植物を絵に入れることができるので、
どこに置いても構わなかったので、モデルからはなれた場所に植物を移動する。
ところが、今度は、他のアーティストが、また、その植物を、
モデルの側に戻してしまうというのが何回か繰り返されてしまう。

彼女以外は、観葉植物も、絵の中に入れたかったようだ・・・・。たはっ。
それでも、彼女は、天井から吊るした布は気に入っていたようだった。芸術家って、ワガママぁ。

そして、彼女からは最後に、『この絵のどこに、植物があるっていうの?』などという、
トドメの質問が、オジャラに投げかけられる。

実は、今日はまだ描いていないのだがテキスタイルの前に、植物は入れられる予定。
テキスタイルを描きながら、別の色を混ぜると、仕上がりがとても汚くなるからである。

グリーンを入れることで、この絵の色のバランスは完璧になる。

『スンバ布とレア嬢』  ◆◆ 013 ◆◆   50×75センチ

2003/Feb/2 オイルスケッチ。 

作成時間3時間。

今日は、ビニールパイプと、ヒモ、布をギャラリーに持参する。
ギャラリーのオーナーに、布を天井から下げても良いか?
と許可を取り、天井から吊るしてもらう。デッサン会場は、もう、我が家のよう。

手前は、手書きのバティック布。

赤の部分と、バティック布の部分を逆にすればヨカッタぜ。
もう、描いてしまったものは仕方が無い。

そして、モディリアーニは、モデルを前にして、一回(たぶん2―3時間)で、
絵を仕上げるために、メチャクチャ集中して、描いたのだという話を思い出す。

なるほど。スンバ布を描くと、時間がかかるので、人体に集中することができないのだ。

彼の絵の中には、花やら、窓や、コップなどの小物が、ほとんど何もないのは、
人体に集中するためなのだろう。

確かに、背景に何もない方が、人体の美しさが際立ってくる。

布の絵は、家でも描けるしな。
『3時間で、人体だけを二枚描くほうが、今のアタシには価値があるかもしれない』

などと、今後の作成方針について考えたりもする。

しかし、布が入ると、人体だけの絵よりも、圧倒的に豪華。
人体の練習に集中するのか、作品を作りあげるのかという部分でも、悩む。

布を描くというのは、油絵のスキルを上げるのには丁度いい。
それは、それで、技が必要だからである。
あ゛ーっ、迷うわぁ。売れない画家の苦悩。

オジャラよ。そんなことより、絵を売ることを真剣に悩んだらどうだ?

うーむ。まだ、そんな段階でもない。油絵はまだ13枚目だし、
とりあえず、売れる可能性のある絵を作れる技術を身につけるという方が先である。