Ojara Rica's Works / Oil Paintings 2007 / 油絵

平成おりん(マネへのオマージュ)

* 2007-50-001 *

memo

5.23完成

今塗らないと、展覧会に間に合わないのよね。

それにしたって、物凄いスピードだったよなあ。

時間あったらもっと加筆したいところだけどさあ。

看板とか、画廊オープンとかで、そんなに絵を描く時間がないんだよね。

カーテンに、もう少しテキスタイルでも描きこむと、絵が豪華になるんだけどなあ。

それにしたって、マティスの絵にそっくりで驚くぜ。

マネの絵に似てねぇ。

まあいいか。

マネという画家に教えてもらったことを忘れないためにこの絵を描いたのだ。

サロンにこだわり、不遇な画家でもあったと思う。

印象派展に参加し、新しい時代に乗っていれば、もっと広がりがあったに違いないのである。

それでも、彼の意思を引き継いで、印象派の時代が到来したのは、彼とセザンヌがいたおかげだし、この頃の画家の質(ゴッホ・ゴーギャン・モディリアーニ、モネ、ルノアール、ピカソ、シャガール、ロートレック、などなど)が高いというのは見逃せない。

2007.4.14 

今年の足立区展にどんな絵を描くのかというのを少し考えたことがあった。

マネの番組を見たばかりという事もあって、「作品の持つ意味」とか、「メッセージ性」とか、「ストーリー」、「社会の現実をみつめる」

みたいな話を絵に持たせるとどうなるのかというのを考えていた。

たぶん、ヨコオタダノリさんのテレビ番組も見たんだよねぇ。

ルソーのバクリ絵なんかをシリーズで作ったというのに、美術館で展覧会だもんねえ。

そんな話で話題になるんだったら、いくらでも描くぜ。

ということで、アタシ的には、「この作品には意味はない」という方がカッチョいいと思ってるけどね、それではついてこれないアート初心者様向けへのリップサービスってことで。笑。

マネへのオマージュがリップサービスなのかぁ。

創作って深いのねぇ。

おじゃら記

◆◆◆ この絵の意味 ◆◆◆

個人的には、あんまり描きたくないんだけどさ、リップサービスなんで、教えてあげることにします。笑。

作品っていうのは、まあ、なんらかの問題提起である。

マネの絵はそういうことをアタシに教えてくれました。

アタシは美少女のコレクターということもあり、マネの絵であれば、オリンピアしかありえません。

現代の少女が、金ほしさのために、自ら援助交際をしているという実態は、日本特有の問題だと思います。もしくは、ダイエットと称して麻薬を勧められ、金が払えないで売春に身を落とす少女も沢山います。

自分では割り切っているようでも、心の不安というのは広がってゆき、物質により刹那的には満たされたように思える日常は、結局麻薬や新たなる売春を繰り返す破滅的な生活を暗示しています。

ああ、どんなに金を稼げても、バッグやぬいぐるみなど、欲しいものが買えたとしても、満たされることはない。心の不安というのは、逆に広がってゆき、また麻薬に手を出してしまう。

そういう現実というのは、金を出す男がいれば、無くなることもないのです。

心の不安や孤独、明日の夢すら持てない少女は、ただ、鏡を見て、自分の美しさを確認するという作業を繰り返す。

そういう絵を描いてみました。

、、、、、、、、、、、、、、、

伊達に美術館を回ってないわぁ。よくもまあ、この絵に、このコメントをつけるよなあ。と思いながら、見る側は、こういう説明がいかに好きかというのも、よく理解できてきたっていう学習の集大成ってことで。

是非、実物ご覧になっていただきたいっすね。

size 50号カンバス・油彩

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