◆◆◆ リトグラフにチャレンジ ◆◆◆

009 ● 大作に挑む-2

一晩乾燥した版から、今度は、描画部分を取り去ります。

そんでもって、製版インクを版に乗せます。

そうなんです。このあと、ここでチンクタールを塗らなければならなかったのに、忘れてしまう。

あ゛ー。

しかしアタシは理解できた。

チンクタールの製版工程を2回行うことにより、描画部分がくっきりと浮かび上がるのである。

とりあえず、ここまでは上手くいってたが、このあと失敗したということである。

これが、印刷した感じ。

やはり、二度目のチンクタールを省略したというのが響いている。

これが版が潰れるという意味である。

どちらにしたって、リトの概要は理解が進んできている。

この版は、どうしようもないので、もう一度版を水洗い・灯油洗いして、再描画する。

今回は、ソリッドマーカーという、リトグラフ専用の筆記具を利用。

今まで持っていなかったのだが、文房堂のリトコーナーでやっと買ってくる。

230円。

下が、CD専用マーカーで105円。

こちらは、パソコンのCDコーナーなどに、『これでもか』という程並べられている、売出し中のペンである。

ソリッドマーカーは黒いので、描画するとこんな感じになる。

前の版と重なるので、描画ほど上手くは製版できないとおもうけど、まあ、初回なので、こんなもんでいいと思う。

最初は、別版で日付などを入れようと思ったが、試刷りのときに、これ以上版をつなげたり出来ないことが判明したので、版の中に小さく書き入れる。

ま、こんな感じでヨイだろう。

アタシの絵という感じはしている。

しかも、Jの文字が反転しているという重大事項にココで気づく。

これは、もう直さない。

読めなくはないので、そのままいくということだ。はぁ。

銅版画に引き続き文字に問題がある。

そうして、作業はもう一度初めからということなので、SK液をスポンジに取り、版の上にムラなく塗ってゆく。

大きい版の場合、この作業が小さい版とは違い、うまくゆかないのである。

自力でリトをやるのが大変というのは、なんか解ってきた。