◆◆◆ リトグラフにチャレンジ ◆◆◆

007 ● 習作第二弾 製版-印刷

『キッパリ・ハッキリ』製版のことを理解したオジャラは、全ての版を目立てしなおして、次なる版を制作。

概ねの工程を理解し、マニュアル通りに作業を進める。

そうして印刷。

この版は、製版のときに、キッパリが足りなかった。

少し線がぼやっと太くなってしまう。

銅版画のような面白さは感じない。

メリットといえば、描いたように印刷できること。

大きい版になると、比較的印刷スピードが速いということだろう。

でも、木版よりは、印刷スピードが遅いということは理解できた。

シッカリと版にインクを盛るのには注意が必要で、ぼんやりしていると、油を乗せたくない部分にも、油がついてしまうのである。

プレートマークも汚れがち。

売られている作品のレベルの高さを実感する。

製版した版は、次々と印刷されてゆく。

クレヨンで描いた線が、そのまま絵になるというのも悪くない。

この版は特によくできたと思う。

文字の欠落もないし、サインもバッチリ。

この程度の版を安定して作れるようになりたい。

それでも、銅版画と比較すると安っぽいので困るぜ。

この作品は、売れる気がしない。

この版は、一部が上手く製版できていない。

印刷の工程で版に汚れがついてしまい、キッパリと分かれない。

目立てがきちんとできていないのかもしれない。

文字の具合、絵の感じはヨカッタと思う。

リトグラフは、版を作るのがカンタンなので、多色刷りにもチャレンジできなくはない。

アタシは性格的にあまり繊細な作品は作れないような気がしているが、全くムリというコトでもないと思う。

今日製版が完了したのは6版。

印刷したのは4版で、印刷のコツは、かなりつかめてきた。

版の周辺が汚れたりする場合には、MA液を利用し、これでインクの状態を水性に保ちながら進めて行く。

また、インクを盛る工程では、ゴム手袋を着用。

プレートマークを拭き取ったりするときに、どうしても指先が汚れてしまい、紙を汚してしまうからである。