◆◆◆ リトグラフにチャレンジ ◆◆◆

004 ● 版を作る-2

ここでの注目点は、『SK液は、灯油には溶けない』

というところです。

現在、左のような状態ですが、ここで灯油で版を洗うと、クレヨンの部分だけが溶け出します。

そうなんです。

SK液だけが残り、クレヨンの部分は溝になるのです。

このような状態になったら、取り去ったクレヨンの所を、油にだけ反応するような、製版処理をします。

クレヨンを取り去ると、SK液以外の描画部分は白く抜き出た感じになります。

この、白く抜き出たところに、インクが乗るように版を作ってゆくのです。

エゲンラッカーを薄く塗ります。

エゲンラッカーというのは、アルコールにしか溶けない薬品です。これで製版することにより、印刷が終了し、インクを灯油で落としても、油分の部分が版に残り、版が壊れないという事になります。

よく理解できない人は、深く考えずに次ぎに進みましょう。

とりあえず、この液は高いですけど、版を保存したり、沢山する人の場合(一日で刷れない量の場合)

この作業は必要だということです。

この品物は、大変危険なので、ゴム手袋をして、私は外で作業しています。防毒マスクなどもした方がいいと思います。

エゲンラッカーはすぐに乾きます。

そのあと、チンクタールをスポンジで薄くのばして乾燥させます。

チンクタールも、こんなに小さい瓶で1300円もします。

お高いので、スポンジも小さく切って、液をムダにしないようにしています。

ここで完全に乾燥させます。

版はまだできません。