004 ● 版を作る-2
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ここでの注目点は、『SK液は、灯油には溶けない』
というところです。 現在、左のような状態ですが、ここで灯油で版を洗うと、クレヨンの部分だけが溶け出します。 そうなんです。 SK液だけが残り、クレヨンの部分は溝になるのです。 |
このような状態になったら、取り去ったクレヨンの所を、油にだけ反応するような、製版処理をします。
クレヨンを取り去ると、SK液以外の描画部分は白く抜き出た感じになります。 この、白く抜き出たところに、インクが乗るように版を作ってゆくのです。 |
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エゲンラッカーを薄く塗ります。
エゲンラッカーというのは、アルコールにしか溶けない薬品です。これで製版することにより、印刷が終了し、インクを灯油で落としても、油分の部分が版に残り、版が壊れないという事になります。 よく理解できない人は、深く考えずに次ぎに進みましょう。 とりあえず、この液は高いですけど、版を保存したり、沢山する人の場合(一日で刷れない量の場合) この作業は必要だということです。 この品物は、大変危険なので、ゴム手袋をして、私は外で作業しています。防毒マスクなどもした方がいいと思います。 |
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エゲンラッカーはすぐに乾きます。
そのあと、チンクタールをスポンジで薄くのばして乾燥させます。 チンクタールも、こんなに小さい瓶で1300円もします。 お高いので、スポンジも小さく切って、液をムダにしないようにしています。 ここで完全に乾燥させます。 版はまだできません。 |
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