◆◆◆ ドライポイントの技法 ◆◆◆腕力が無いので、あまりやらないんですけどね、ま、カンタンなんで、ちょろりとご説明します。
|
これはね、釘を使ったドライポイントです。
銅板に、油性マジックで、釘を打ち込む場所に印をつけておきます。 太いクギと、トンカチで、一定の深さに、ドットをつけてゆくだけです。 とてもカンタンです。 |
|
拡大面は、こんな感じ。
かなり、同じ圧力で打てている気配。 やはり、アタシって、天才かも。 あ、この方法は、銀座のオーギャラリーというところに、ヨシトミさんという、銅版画のお友達の個展を訪ねたついでに、上で開かれている、池田さんという方の、版画の個展も見たときの話です。 池田さんは、木版画と、銅版画を使った、柔らかい版画を作る女性の方で、その方は、パステルピンクで、この作品を印刷されていました。 (他の版と併せて、一枚の作品にしています) それなもんで、オジャラは、クギを使った方法を、『池田式』と呼んでいます。 なんじゃそりゃ。 |
|
池田式は、印刷すると、こんな感じっす。
フツーにインクを詰めて、表面を拭き取って印刷。 表面のインクは、単調な画面を少しでも芸術作品に見せようと、多少拭き残しを作って、変化をつけています。 |
|
ローラーを使って、凸刷りもしてみましょう。
凸刷りというのは、何度かでていますが、溝(穴)の中には、インクを入れないで、上だけに、ローラーで、ムラなく、薄く、インクを乗せる方法です。 木版画なんかと同じです。 凸の上の平らな部分にだけ、インクが乗ります。 |
おおっ。こんな風になるのか。
これは、これでアリかなと思います。 それに、なんてキレイなオレンジなんでしょう。 銅版画のインクというのは、他のどのインクよりも、美しい発色で、透明感があるんです。 こういう、何も考えなくてもいいアートというのを飾るのもいいかなあと思ったりします。 毎日『頑張ろう』という作品ばかり見ていると、疲れちゃいますからね。うふふ。 それにしても、あっという間に完成するぜ。 |
|
次回は、ニードルや、ルーレット、ドリルを使ったドライポイントに挑戦です。 |