アトリエでの刷りの練習 2004/2/6

OMのメンバーの方によると、アタシは刷りがなっていないのだそうだ。

インクが柔らかかったせいだと思うけどなあ。

うーむ。

そんでもって、正しい刷りの方法というのを教えていただいたので試してみる。

まず、版をしょうゆで洗い、その後、石鹸で洗う。

確かに、アタシの版は、かなり汚れていたからなあ。

あれではキチント刷れないのかもしれない。

そんでもって、しょうゆでピカピカになった版を石鹸で洗ってみると、手がピタっと銅版に吸い付く感じになる。

グランドや、灯油の脂分が、バッチシ取れた状態なのか。確かに、この版だと、刷りやすそう。

その後、ホットプレートに銅版を乗せて、ローラーでインクを詰めてゆく。

げげっ。センセイっ。インクに、固いモノが大量に入ってますけど・・・・。

センセイ、一生懸命濾してくださったのに、はぁ。

アタシは、インクの拭き取りをしながら、イロイロなことを思い出していた。

何故、アタシの版だけ、傷がついたのか。

寒冷紗でインクを拭き取るときに、時々、新聞で、寒冷紗の汚れを落としていらっしゃったけどなあ。

おおっ。ここにゴミが移動しているのか。

なるほどぉ。

オジャラは、インク講習の日は、寒冷紗を忘れてしまっていたからなあ。

それから更に、紙でインクを取り除くと、紙の下に挟まっている砂の手触りで、どんどんと、石の破片を取り去ることができるのだ。

だから、皆さん、版を傷つけずに済んだのかぁ。

はぁ。

そんでもって、セッケンで洗った銅版は、かなりピカリと拭き上げることができたのだ。

なるほどぉ。

しかしながら、このインクは、少し、リンシードのスタンドオイルで薄めてみたが、まだ固いのか、拭き取るのに一時間もかかってしまう。

そんでもって、完成したのがこの作品。

はぁ。

やっぱ、銅版画には才能ないんだろう。

5回も腐食を繰り返したとは思えない。

ふぅ。

寒冷紗を使って拭き取ると、どうもインクが取れすぎてしまうので、今度は、紙だけで刷ってみようと思う。

版一枚を刷り上げるのに使った、紙の量。

アタシの作品作りは、環境破壊的なのだそうだ。

そうだよなあ。

やっぱ、才能無いから、辞めてしまえということなのだろう。うん。

嫌な気持ちでイッパイになる。

でも、折角、センセイが作ってくださったインクなので、もう一枚くらいは、刷らなければ申し訳が無いと決意し、オイルで少しゆるめて、もう一枚に挑戦する。

拭き取りに一時間位かかってしまう。

銅版画がキライになりそう。

そうして、少し拭き残した部分を作ってみたが、今度は、インクを残しすぎたと思う。

センセイ。ザラザラしていて、このインクで刷るのはアタシは、もう嫌です。

この版は諦めて、裏に別な作品を作るかどうか、真剣に考えるアタシ。人生最大の作品なのに・・・。

花瓶や中央部、花の輪郭部分をエッチングで加筆して、濃淡をもう少し強くしてみよう。

赤いインクなら、多少よくなるかもしれないし。